こんにちは ミコトです。

皆さんは12ハウスにどんなイメージをお持ちでしょうか?

最近はスピリチュアルや潜在意識、見えない世界など比較的ポジティブで軽いイメージで語られることが多くなってきましたが、私が占星術を学び始めた頃はカルマや因縁、因果応報、宿命、刑務所、病院、隠遁などネガティブワードが並び、とにかく陰なオーラ全開で語られることが多かったです。まぁ、今でもそうかもしれませんが。

12ハウスステリウムの身としては、当時はそんなことないと跳ね除けたかった思いもあったと思います。

ただ、伝統的になぜ12ハウスがそのような解釈をされてきたかということに思いを馳せると、分からなくもない気がします。

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以前、私と同じように12ハウスにステリウム(月・金星・天王星・冥王星)がある方にお会いした時に、「天に見張られている」とおっしゃっていました。「悪いことなんて絶対できない、すぐに自分に返ってくるから」と。

その感覚、すごく分かるんです。

自分で選択できる自由も、もちろんあるのだけれど、人生の要所要所で強制的に修正の手が入る感覚(どことなく重い感覚)があります。

若い頃はそれに抗おうと必死でしたが、いつの頃からか、すんなり受け入れた方が人生がうまくいくようになりました。

これは諦めというより自分が少し成長したのかもしれません。

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「西遊記」の中に、こんなエピソードがあります。

孫悟空は自分の力に自信を持ち、天界で暴れ回っていました。しかし、ある時、お釈迦様に捉えられます。お釈迦様は孫悟空に対して「お前がどれほどの力を持っているか試してみる」と告げます。孫悟空は筋斗雲に乗り、十万八千里の距離を飛びました。

行き着いた場所には5本の柱がありました。孫悟空は、その柱に自分の名前を刻んで力を誇示します。

満足して戻ってみると、実はその場所はお釈迦様の掌の上で、孫悟空が書いた文字もお釈迦様の指の先端に刻まれていたのです。孫悟空は驚愕します。どれだけ早く飛び、遠くまで行ったつもりでも、お釈迦様の掌の中からは逃げられなかったのです。

その後、孫悟空は自分の力を過信していたことを悔い改め、お釈迦様の指導を受け入れて精神的な成長を果たします。

私が常々感じている感覚は、まさにコレなんです。

私も昔は調子に乗った孫悟空みたいな存在だったと思います。

自分の人生に起こることを制限だと思っているうちは、人生は上手くいきませんでした。良い事も悪い事も素直に受け入れて、むしろ見えない大きな掌の上で守られているんだと感じることができるようになった時、人生がうまくいくようになりました。

”命をもらって生かされている”と実感できるようになったのかもしれません。

自分を愛してくれる見えない存在。

神様でも、仏様でも、お釈迦様でも、呼び名は何でもいいと思います。

12ハウスから始まった話ですが、別に12ハウスに星が無くたって、この地球に生まれてきた人は全員、見えない存在に守られて愛されて生まれてきたと思うんですよ。

その大きな愛の中にいるからこそ、子供のように無邪気に、色んな事に挑戦して、失敗したり、成功したり、命を謳歌できるのだと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。