夜空を見上げていたら、ふと思ったんです。私たちは、自分の価値を何で測っているのだろう?

最近、7ハウスに獅子座の月を持つ方の鑑定が続きました。不思議なことに、みなさん口をそろえて「人の目が気になって仕方ない」「相手からのひと言で一日の気分が決まってしまう」と話すんですよね。まるで心の中に共通の星の言葉があるみたいだなぁって感じました。

星を読む仕事をしていると、「星の配置」と「心の動き」がぴったり重なる瞬間に出会うことがあります。7ハウスという「人との関わりの場」に、獅子座の月という「認められたい気持ち」があると、自分の価値を他の人の反応で測りたくなるんです。まるで鏡に映った自分を確かめるように。

「私の話、ちゃんと聞いてくれてる?」「この関係の中で、私は大切にされてる?」——心の奥でこんな問いかけを繰り返していませんか? 今日は、7ハウスの獅子座の月を持つあなたに、内側から自己肯定感を高める方法をお話ししたいと思います。

「既読スルー」に傷つく心の正体—人からの反応に左右される理由

占星術では、月は私たちの感情や無意識の反応を表します。月が獅子座にあると、感情面で認められたい、褒められたい、特別な存在として見てもらいたいという気持ちが強くなります。獅子座は太陽のサインだから、月がこのサインにあると「感情の太陽」を持っているようなもの。人から光を当ててもらうと心が満たされるんです。

その月が7ハウスにあるということは、パートナーや一対一の関係の中で、その「光」を求めることを意味します。恋人や仕事仲間、親しい友人との関係の中で、自分の価値を確かめようとする傾向があります。

先日、30代の女性が「彼がメッセージを既読しても返事をくれないと、自分に価値がないように感じる」と涙ぐみながら話してくれました。会話の内容より「反応があるかないか」が大事になり、関係の中で不安になる——これは7ハウスの獅子座の月を持つ方によく見られるパターンです。

この配置を持つ人の自己肯定感が揺れる理由は、「内側の満足感」より「外からの反応」に目が向きやすいから。でもこれは決して悪いことじゃなく、星からの大切なメッセージなんですよね。あなたの心の中には、輝きたいという太陽の火が静かに燃えているんだと思うんです。

光の源は人じゃなく、あなた自身—内側の太陽を育てる方法

獅子座の月は、本来「内なる太陽」のような強さを秘めています。相手の反応に頼るのではなく、自分自身が光の源になれる可能性を持っているんです。

私も、システムエンジニアから占星術カウンセラーに転向した頃、周りの反応が気になって仕方なかった時期がありました。「この道でやっていけるかな」「私の鑑定に価値があるのかな」と、クライアントさんの表情や言葉に一喜一憂していました。鑑定後に「ありがとう」と言われないと、一日中モヤモヤした気持ちを引きずることも。

でも、星を読み解くうちに気づいたのは、他の人からの評価を求めるその気持ちの奥には、実は「自分自身から認められたい」という思いがあるということ。外に求めるのをやめて、内側に目を向けたとき、本当の安心感が生まれるんですよね。

7ハウスの獅子座の月を持つあなたに大切なのは、人間関係の中で感じる喜びを「誰かからもらうもの」から「自分の内側にあるもの」へと少しずつ変えていくこと。一日でできることじゃないけど、小さな気づきを積み重ねることで変わっていきます。

「内側からの輝き」を取り戻す3つのステップ

じゃあ具体的に、内側からの自己肯定感を高めるにはどうすればいいのでしょう?3つのステップで考えてみました。

ステップ1:「感情日記」で自分の気持ちを知る

「感情日記」をつけてみてください。特に人との関わりの中で心が揺れたとき、「今、どんな気持ち?」と自分に問いかけて書き留めるんです。書くことで、感情と少し距離が取れるようになります。

例えば「友達からのメッセージに既読無視された→悲しい→私には価値がないのかも」という流れがあったとき、ちょっと立ち止まって「それは本当?」と自分に聞いてみる。相手の行動と自分の価値は、実は別物だと気づくきっかけになります。

ステップ2:「喜びの源」を内側に見つける

人間関係の中で感じる喜びを「内側の宝物」として意識してみてください。誰かと話して楽しかったとき、その喜びは「相手がくれたもの」ではなく「自分の中にもともとあったもの」だと考えてみるんです。

「私の話を聞いてくれて嬉しい」から「自分の話を伝えられる自分が好き」へ。「あの人に認められて嬉しい」から「自分の良さを知っている自分が好き」へ。少しずつ、焦点を自分の内側へ移していくんです。これは言葉の魔法のようなもの。同じ出来事でも、捉え方を変えるだけで、心の安定感が違ってきます。

ステップ3:「内なる太陽」を育てる日々の習慣

毎日の小さな習慣も大切です。朝起きたら鏡を見て、今日の自分に「ありがとう」と声をかける。夜寝る前に「今日、頑張ったね」と自分をねぎらう。誰かのためじゃなく、自分のために何か小さなことをする時間を作る——こうした習慣が、少しずつ内側からの輝きを育てていきます。

私のクライアントさんの一人は、毎晩お風呂の中で「今日、自分が輝いていたと感じた瞬間」を3つ思い出す習慣をつくったそうです。最初は見つからなくて困ったけど、続けているうちに「自分の中に光がある」ことに気づいていったそうですよ。

内側と外側のバランスを大切に

7ハウスの獅子座の月を持つあなたは、人間関係の中で感情を豊かに表現できる素敵な才能の持ち主です。人との絆を大切にし、関係に温かさと輝きをもたらすことができます。

大切なのは、外からの反応に振り回されすぎず、内側の声にも耳を傾けるバランス。他の人の反応も大事にしながら、でも最終的には「自分が自分を認める」という軸を持つこと。

内側から満たされていれば、人間関係はもっと自由で楽しいものになります。相手の反応に一喜一憂するんじゃなく、お互いの個性を尊重し合える関係が生まれるでしょう。

ぜひ、夜眠りにつく前に、お風呂でゆったり過ごしているときに、あなたの内側にある輝きに思いを馳せてみてください。その光は、いつだってあなたの中で静かに、でもしっかりと灯っています。

ではまた、星のおはなしをできることをたのしみにしていますね。