昭和生まれの私にとって、月星座は新しい知識。
長年慣れ親しんだ太陽星座は、私の生きたい方向性を示す星座らしい。標準装備されているが、スイッチの場所はわかりにくく、スイッチを入れられないまま一生を終えることもあるという。
一方、月星座はそのままの私。始めからスイッチが入った状態の星座。周囲からもそう見えるし、自分でもそう思う、私そのものだ。
そんな私の月星座は獅子座。
太陽星座の山羊座とは、だいたい向かい側、くらいの場所にある。
「月の自分を癒してあげることが、太陽を生きるポイント」なんてことを耳にするが、この星並びは、無理だろう。食物連鎖上なら、山羊は獅子に、どうしたって食われる。
初めて、自分の月星座を知った時の感想は、そんなところだった。
とはいえ、この記事は、私自身を深堀して、良くも悪くも、誰かが何かの参考にして欲しいがために書いている記事。
なので、「獅子座」をキーワードに、私の月を深堀してみようと思う。
私は「大人しい」子どもだった。大人から見て「いい子」だったともいえる。それは今でも同様で「大人しい、いい人」である自信がある。
そんな私は、小学生から中学生にかけて演劇をしていた。部活やクラブではない。地元の「子ども劇団」に入っていた。
これには、親も親戚も驚いた。教室では発言の一つもできず、親戚の集まりでは、隅っこで恥ずかしがっている子どもが、舞台に上がっているのだ。
けれど、驚いていたのは周囲だけで、私はとても楽しかったし、あの時間は本当に充実していたと、今でも思う。演劇はあれ以来やっていないが、チャンスがあればまたやってみたいと密かに思っているくらいだ。
また、高校生以降のことになるが、相変わらず教室での発言は出来なかったが、舞台に上がることには抵抗がなく、生徒会選挙の応援演説や、PTAでの放送アナウンスをすることが、全く苦にならない。
獅子座の月、楽しんでるな。
自分のことながら、振り返ってみるとそう思う。
獅子座といえば、楽しいことが大好き。派手で華やかで、気前の良い王様みたいな星座。子どもっぽくて無邪気だが、正義感は強い。自己表現が得意で、どこにいても目立つ。承認欲求も強め。適職は、俳優とかアイドルとか書いてある本も多いし、そんな雰囲気を、生まれつき持っているともいわれる。
無いな、華やかさ。
だって、私、地味だし。色柄物を着るの、勇気がいるし(というか、着ないし)。演劇は好きだけど、もっと硬い職業に憧れるし。そもそも、全く目立たないし。
でも、
一人ぼっちは寂しいんだよね。孤高の山羊は一人で平気だけど、王様の獅子は、ちょっとでいいから、時々でいいから、よしよしってしてくれないと、へこんじゃうんだよね。
ここ、わかる。実感、すごくある。
自分の中に、すっごい長寿の爺さん山羊と、猫と見分けがつかないくらい幼い獅子がいる。そんな感覚だ。
因みに、私の場合は1ハウスの月なので、その性質が外見にも影響するといわれる。
ということは、鮮やかな色の服とか、大きめのアクセサリーとか、でっかいプリントのついたTシャツとか、実は似合うのかもしれない。
挑戦してみようか?
って、思っただけで、私の獅子、ちょっと嬉しそう。
癒すというと難しく感じるけれど、「そこにいる」と、わかってあげるだけでいいのが、月星座のような気がする。
だって、こうして、文章にしてあげるだけでも、私の中の獅子は喜んでいる。
これは、私の場合。
なんだけど。
月の感覚って、こんな感じかって、思ってくれる人がいると嬉しい。
そして、私と同じ、獅子の月をお持ちの方が、「ちょっとわかる」とかって、笑ってもらえると、これまた、嬉しい。