私の山羊太陽は5ハウスに住んでいる。
そして、その住まいの真向かいに、土星が住んでいる。
太陽と土星の、オポジションというやつだ。
アスペクトは、「その人がどんな行動をとりやすいか」という事を、知る手掛かりになるという。その為、アスペクトは「シナリオ」とも解釈される。
私の山羊太陽の近所には、直角の位置に冥王星、斜め後ろあたりに木星も住んでいる。スクエアとセクスタイルだ。
因みに、土星の番地は12ハウス蟹座、木星の番地は8ハウス蠍座、冥王星の番地は3ハウス天秤座となっている。そして、補足をするならば、木星と土星はトラインだ。
前回の記事で、私の太陽は「真面目に楽しいことをしたい」と書いた。
ならば、そのために用意されたシナリオを、ご近所さんを頼りに読み解いてみようと思う。
山羊太陽は、木星に「いいよ、いいよ。」と応援されるから、その気になってどんどん好きな事を追求するんだけど、木星は土星と仲良しだから、深みにはまりすぎると、「でも、それ以上やると土星が怒るかもよ~。」と小声でささやく。
土星は、山羊太陽が自己満足に偏ると、遊んでばかりいないで、形あるものにしてみなさいと言いに来る。
5ハウスは個人で楽しむハウス。「楽しいだけじゃダメなの?」と、山羊太陽は戸惑う。でも、山羊はもともと目に見えるリアルが大好き。それなら、やってみようかと、楽しい事の具現化に取り掛かる。
そして、毎回そのタイミングで、隣に住んでいる冥王星から宅配便が届くのだ。
箱の中身は天秤。メッセージカード付。そのカードには「本当に大丈夫?」と書かれている。
これって、励ましているの?それとも、ダメ出しなの?どっち?
メッセージカードには続きがある。
「この天秤は、十秒後に消滅します。リセットボタンを押すと回避できますが、物語は振出しに戻ります。」(おわり)
昭和のアニメみたいなシナリオだ。
書いている私が昭和の人だから、仕方ないけど。
でも、実感はある。
真面目に楽しいことを始めると、「ただひたすら楽しい」と思う一方で、「これをやることに意味があるのか?」と、問いかける自分がいる。
そう問いかけられると、「じゃあ、形にしてみようか。」という気持ちになる。ここのところ、山羊っぽいし、土星が効いてるなと思ったりする。
形にしていく過程も私にとっては楽しいのだけれど、自己満足に傾きがちな傾向がある。だって、5ハウスだし。ここも、自覚がある。
すると、「自己満足では意味がない」という思考が大きくなり、「さらに探求しなければ」と考え始める。やってもやっても知識不足を感じる、という状態だ。そして、これも自覚がある。
冥王星天秤座時代の人は、男尊女卑から男女平等のような、対人関係の対等性にフォーカスし、古い結婚観を壊した世代らしい。
けれど、これを個人で見るならば、天秤座の冥王星というよりは、3ハウスの冥王星の方が実感がある。
尽きない探求心とでもいうのか。上には上がいても、世間一般的に考えてマイナーでも、とことんやってしまうのが、私の山羊太陽のようだ。
真面目に楽しいことをしたい山羊太陽には、楽しいことに寛容だけど、現実を忘れない厳格な視点と、果てしなく再生し続ける探求心が備わっている。
アスペクトは私だけのシナリオ。
山羊太陽のシナリオは、ストイックでマニアックな上に、コミカルでもあった。
これは、私の場合。
だから、あなたには当てはまらないけど、面白がってもらえると、嬉しい。
そして、誰かの参考になると、さらに嬉しい。