昨日、カフェで隣の席の女性が友人に話していた。「あの人の話を聞いていると、なんだかワクワクしてくるの。同じことを言われても、あの人が言うと特別に感じるんです」。その声に、思わず耳が向いてしまった。
言葉には不思議な力がある。同じ内容でも、誰が、どんな風に伝えるかで、相手の心への響き方が全く変わる。そして、ホロスコープを見ていて気づくのは、しし座に水星を持ち、それが7ハウスにある人は、まさにそんな「人の心に火をつける言葉の魔法使い」なのだということ。
舞台の中央で輝く、あなたの思考
しし座の水星は、思考そのものが舞台の主役のような華やかさを持っている。頭の中で考えることが、どこか創作活動に似ていて、アイデアひとつとっても「これ、面白くない?」という遊び心がにじみ出る。
普通なら事務的に伝えるようなことでも、あなたの口から出ると、なぜか物語性が生まれる。それは作り話をしているわけじゃなく、物事の魅力的な側面を自然に見つけて、それを相手に届けているから。しし座の水星は、思考に「輝き」を与える天体の配置なんです。
そして、それが7ハウスにあるということは、その輝きが「人との関わりの中で」最も美しく発揮されるということ。一人で考えているときより、誰かと話しているとき、誰かに何かを伝えているときに、あなたの思考は本領を発揮する。相手がいることで、あなたの中の創造性がより豊かに花開いていく。
相手の心に届く、特別な話し方
7ハウスは「パートナーシップ」や「対人関係」を表すハウス。ここにしし座の水星があるということは、あなたのコミュニケーションが、相手を主役にする力を持っているということでもある。
先日、このような配置を持つクライアントの方が話してくれた。「職場でプレゼンをするとき、資料の内容は他の人と変わらないのに、なぜか『あなたの話は分かりやすい』『聞いていて楽しい』と言われるんです」と。
それは、しし座水星7ハウスの人が、無意識のうちに相手の興味や関心に火をつける話し方をしているから。ただ情報を伝えるのではなく、相手がその情報を受け取ったときに「自分も何かできそう」「自分も参加したい」と思えるような伝え方をしている。
話しているあなた自身が輝いているからこそ、聞いている相手も「私も輝けるかもしれない」と感じる。それが、7ハウスにあるしし座水星の、最も美しい贈り物だと思う。
あなたの言葉で、世界を明るく
この配置を持つあなたへ。あなたの言葉には、本当に人を元気にする力がある。それを、もっと信じてほしい。
ただし、しし座の水星は時として「目立ちたい」という気持ちが先走ってしまうことも。7ハウスにあるときは特に、相手との関係性を大切にしながら、あなたが輝くことで相手も輝くという循環を意識してみて。
今日、誰かと話すとき。あなたの言葉の向こうに、相手の可能性を見つめてみてください。あなたが心から伝えたいことを、あなたらしい表現で話してみてください。
きっと、その言葉が誰かの心に小さな火をつけて、新しい何かが始まるから。