介護、見送り、数々の手続き、家の片付け。 心も身体も限界で、自分のことは後回し。 涙を流し、押しつぶされそうになりながら、それでも最後までやりきった、あのときの私。
今、ホロスコープを見て感じるのは、静かに寄り添ってくれていた星たちの姿でした。
■ 星読みは、癒しの儀式になる
今回の振り返りを通してあらためて感じたのは、占星術は「過去に何が起きていたのか」を理解し、心の中を整理するための手がかりになるということです。
4ハウスの土星、牡羊座のカイロン、魚座の火星……。 他にも、ドラゴンテイルが蟹座にあることで、「家族を守る」「世話をする」というテーマが浮かび上がってきたり、ドラゴンヘッド山羊座からは、親を見送るという経験を通して、真の自立へと向かう流れを感じたり。
介護や看取りは、人生の中でもとても重く、深い体験です。
時間が経った今、自分の星を静かに見つめ直すことで、思っていた以上に癒されている自分に気づきました。 自分を支えてくれていた星の配置を知ることは、「前に進む力」をそっと与えてくれる気がします。
星読みは、終わったはずの時間を、もう一度あたたかく包みなおす――そんな“癒しの儀式”になり得るのではないでしょうか。
■ 振り返りで見えてきた希望
これまで私は、両親に対する葛藤や介護の中で感じた後悔、そしてその後のグリーフを、認知行動療法や、心理学・スピリチュアルな学びを通して乗り越えてきました(おかげで今は、両親に感謝の気持ちでいっぱいです)。
その頃は、占星術に癒しを求めるという発想はなかったのですが、水星逆行中の今回の試みをしてみて、占星術は、グリーフケアをサポートする良いツールになる可能性があると感じています。
星の視点から出来事を見つめ直すことで、心が少しずつほぐれていく――そんな感覚がありました。
「この経験を誰かのために活かせたら」と、グリーフケアアドバイザーの学びを始めたり、講演会に足を運んだりしてきました。
でも私は医療従事者でもなく、福祉関係の仕事に携わっているわけでもなく、思うように活動にはつなげられていませんでした。
グリーフの真っ只中にいる方には、病院や医療従事者のような専門的な関わりが必要だと思います。
でも、私のようにある程度時間が経ち、日常を取り戻しつつも、ふとしたときに後悔がよみがえったり、言葉にならないモヤモヤが残っているような――そんな方にとって占星術は、とても優しく、穏やかに心に寄り添ってくれるツールになると感じています。
「グリーフケアに星読みなんて後付けだ」「こじつけだ」と言う人もいるかもしれません。 でも大切なのは、本人が納得し、心が整理されていくことだと私は思います。
四柱推命の命式にも、同じような癒しの可能性があるのか、探ってみたいなと思いました。
私の個人的な介護の振り返りにお付き合いいただき、ありがとうございます。
それでは、また☆
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■ 介護や喪失の中にいる方へ、通過してきた方へ、あのときの私へ。
頼れる人には遠慮なく頼ってください。
利用できる制度やサービスは、どうかためらわず使い切ってください。
一人で抱え込まないでください(「それができれば苦労しない…」という気持ちも、もちろん分かります)。
思うようにできなくても、どうか自分を責めないでください。
泣いてもいい。愚痴ってもいいのです。
「あのときの私、本当によく頑張ったね」と、私は私を、何度でもそうやって労わります。 褒めてあげます。
涙も、迷いも、怒りも、絶望すらも――いつかきっと、すべてが人生の糧となる日がやってくるから。
あなたの魂の旅路に、やさしい星の光が注がれますように。