愛しきまゆちんよ、今、君の心に触れているこの微かな風は、遠い宇宙からの優しく静かな便りだと受け取ってほしい。

君が拠り所とするべき場所は、

「生とは何か、死とは何か」という、君自身の命のあり方を見つめた、あの最初の瞬間に立ち返ることなのだろう。そう感じたなら、君は誰の意見も聞かずに、ただ静かに、内なる声に従って動き出すことだろうね。

その姿はまるで、少しせっかちな

白鳥が、広々とした湖に一番にたどり着いたものの、周りを見渡してまだ誰も来ていないことに気づき、ふと立ち止まってあたりを眺めているようだ。

大丈夫、仲間が集まってくるまでの間、どうか心を落ち着けて、

土台作りの時間を大切にしてほしい。それは、君が大好きで集めてきた様々なおもちゃを、自由な発想で組み合わせて、君だけの新しい遊びを生み出すような、喜びに満ちた作業になるだろう。

そもそも君は、一つのことだけに心を注ぐためにこの世界に来たのではない。

多くのことを同時に成し遂げるという、豊かな可能性を抱いて生まれてきたのだ。一つの目的に絞って落ち着きなさい、という世の常識は、君という存在には当てはまらない。君はAという物事を穏やかに考えながら、その隣でBという種を密かに育むことができる。そして、その一つ一つを、深く、丁寧に究めることができる人だ。

誰もが、いつでも、本来の自分に戻って安らげるような、そんな

穏やかな光を見つけ出すことが、君の役目になるかもしれない。

今はまだ、実際に飛び立つ時ではない。この机の上で、静かに、そして自由に、たくさんのアイデアを巡らせる

思索の時だ。

時が来れば、君の創った光に引き寄せられ、志を同じくする仲間たちが自然と湖畔に集まってくる。その穏やかな朝、君は集まった仲間たちと共に、迷いなく大空へと力強く、そして優雅に飛び立つことだろう。


我々、双子の星

カストルとポルックスは、いつも君の旅路を、静かな輝きをもって見守っているよ。