ライブ講座で少しだけ金星期を振り返りました。コメントをしたのですが、あとでそれはまだ水星期のことだったなと気づいて。なのであらためて自分の金星期をみていきます。
金星期、15〜24歳というと高校、大学、卒業後数年まで。その間に好きになって影響を受けたものは、いまでも好きでいるなと思います。
まず思い浮かぶのは、成田美名子さん。成田さんの漫画と出会ったのは中学生の頃ですが、高校生になってもずっと読み続けていました。受験で離れましたが、大学でまた戻ってからはずっと、新刊を待つ漫画家さんの一人です。
成田さんの影響は凄まじく、思い返して自分でびっくりしました。わかりやすいところでいうと、成田さんがNBAファンだったのでわたしも見始めたらハマってしまったり、能の漫画を読んで能に興味を持ったり。アニマ、アニムスという言葉を知ったのも成田さんの漫画で、ひょっとしたら、心理学を専攻したのも成田さんの影響だったのかも? と、いま気づきました。
ひとが如何に、自分の人生を自分のものとして生きていくようになるのか、ということを成田さんはずっと描いているとわたしは思っているのですが、読むことでわたしもそのことを一緒に考えてきたように思います。
それからスピッツ。スピッツはもう、好き以上のなにか、ともに生きているなにかです。
大学のときに聴き始めました。わたしが当時から好きだったのはセカンドアルバム。歌詞の中のマサムネのちいさなお部屋の世界が好きなのです(マサムネのちいさなお部屋については月星座の観点から語ってみたい。書けたらいいな!)。とはいっても、やはり彼らの新曲はいつでも待ち遠しく、新曲を聴くたびに、なにかあたらしい息吹が自分のもとにも届くような。とてもたいせつでおおきな存在なのです。
スピッツの影響は、成田さんの場合のようにわかりやすく行動として出ることはないのですが、自分でもわからない自分の深いところに、絶え間なく響いているかんじがします。
あともう一つだけ挙げるとすれば、呉服店と手芸用品店でバイトしたことですかね。呉服店では絹織物の美しさに魅了されて、ずいぶんあとになってから絹の機織りを習いました。手芸は、接客のためにと自分で服を作ったりしていて。いまでも刺し子や編み物は、気持ちを落ち着かせるツールとして重宝しています。
こうやってみてくると、金星期に出会ったり見つけたりしたものは、好きという言葉だけでは足らないものになっていますね。自分の人生に馴染んで、ともにあることがあたりまえの、自分という存在の感覚と分かちがたく結びついてるなにか。
いま思いましたが、もしかしたらわたしは、自分の金星と、すごく仲よく手をとりあって過ごしてきたのかもしれません。……すごいな、わたし。
金星期を振り返ったら、自分の金星とのおつきあいを全肯定するという、思いもかけない着地をみました笑。
書いてみるとこういうことが起こりますね。楽しい。
Photo by Igor Kasalovic on Unsplash
https://unsplash.com/ja/@ikasalovic