今朝、駅のホームで見かけた人のことを思い出しています。特別に派手な服装をしているわけでも、声高に話しているわけでもないのに、なぜか自然と周りの視線を集めていました。まるで、人混みの中でもひとりだけ朝日を浴びているかのように。

ふと星の声に耳を傾けると、「あの人、きっと獅子座の太陽が1ハウスにあるのかも」という囁きが聞こえてきました。太陽(自分の中心)が獅子座(輝き)で、しかも1ハウス(自己表現の場)にある人は、まさに「二重の輝き」を持っているんです。

あなたの周りにも、何もしなくても自然と存在感を放つ人はいませんか?もしかしたら、あなた自身がその配置を持っているかもしれません。

太陽の力が二重に輝くとき

獅子座は黄道十二星座の中で唯一、太陽を守護星とする星座。太陽そのものの性質を持つ獅子座の人が、さらに「自分自身」を表す1ハウスに太陽を持つと、その存在感は格別なものになります。

先日、クライアントのAさん(仮名)との鑑定セッションでこんな場面がありました。彼女は子どもの頃から周囲に「目立ちたがり屋」と言われ続け、自分の明るさや存在感を消そうと努力してきたそうです。ホロスコープを見ると、獅子座の太陽が1ハウスにぴったり。

「Aさんは、消そうとしても消せないんです。それはあなたの魂の輝きだから」

そう伝えると、彼女の目に涙が溜まりました。「ずっと、自分が目立つことに罪悪感があったんです」と。

輝きを隠そうとするのは、獅子座太陽×1ハウスの人によく見られる葛藤かもしれません。本来、自然と光を放つ存在なのに、その光が強すぎて「迷惑をかけているのでは」と心配になるのです。

でも、朝日が照らすように自然に輝くのは、決して悪いことではありません。それがあなたの持って生まれた本質なんです。

獅子の光と影を生きる

この配置を持つ方々と接する中で気づいたのは、彼らが持つ「光と影」のバランスの大切さです。

獅子座太陽×1ハウスの人は、自分自身の存在感や表現が強いぶん、時に周囲の人の輝きに気づきにくくなることがあります。ついつい自分が中心になってしまうのは、悪気があるわけじゃないんですよね。それは太陽が自ら輝くように、自然なことなんです。

でも、一番美しい獅子は、周りの人も一緒に明るく照らす獅子だと思います。

星を読む時間を共にしてきたクライアントの中に、舞台女優のBさん(仮名)がいました。彼女も獅子座太陽×1ハウスの持ち主。初めは自分の演技力だけを磨いていたそうですが、ある時「共演者を輝かせると、舞台全体が何倍も美しくなる」ことに気づいたとか。

「自分が目立つより、みんなで輝く舞台の方が、実は自分も一番輝けるんですよね」

彼女のその言葉に、獅子座太陽×1ハウスの成長の道筋を見た気がしました。

自分らしい光の放ち方

獅子座太陽×1ハウスの魅力を最大限に活かすためには、自分の輝きを大切にしながらも、それを周りと分かち合うことが大切かもしれません。

朝日は、一人だけを照らすわけではありませんよね。すべてのものに平等に光を届けます。でも、その光を受け取った人や物は、それぞれ違う輝き方をする。そんな風に、あなたの輝きが周りの人の個性も引き出せたら素敵ですね。

明日の朝、鏡を見るとき、ぜひ自分の中の太陽を感じてみてください。「今日も輝こう」と意識するより、ただ自分の光を自然に放つことを許してあげてほしいな。

そして、周りにも目を向けてみると、思わぬ場所で輝いている人に気づくかもしれません。その発見が、あなたの太陽にまた新しい光を加えてくれると思います。

明日も、あなたらしい光が優しく世界を照らしますように。