今日も、「社会の顔のわたし」で一日が終わった。
仕事では大人らしく振る舞い、家庭では誰かを支えて、
無意識のうちに周囲の期待に応える日々。
気づけば、深く息をすることすら忘れている。
それが「普通」になって、自分の気持ちに正直になることのほうが、むしろ難しくなっている。
けれど、今夜はふと空を見上げてほしい。
満月が、静かにそこにいる。
評価も助言もなく、飾らない、偽らない、ただ照らしてくれる光。
その月明かりは
「社会の顔のわたし」ではなく、もっと奥にあるあなたの本音にそっと触れてくる。
「その頑張り、本当にあなたを幸せにしてる?」
そんな声が、胸の奥に響く。
すぐに答えなんて出なくていい。
ただ、涙が出そうになるなら、それがサインかもしれない。
何もしない夜も、ちゃんと意味がある。
自分のきもちに素直になることは、甘えじゃなくて、回復のはじまり。
本当の強さは、無理に笑うことじゃない。
ちゃんと立ち止まり
ちゃんと休み
ちゃんと泣けること。
今夜くらい、「社会の顔のわたし」をそっと脇に置いて
ただの“わたし”に戻っていい。
誰のためでもない、自分のために
月明かりの下で、深く息をしてみよう。
聞こえますか?
心が、息を吹き返す音。
