昨日、鑑定ルームに来てくれた30代の女性が、ふとこんな言葉をおっしゃいました。「私、いつも知らないうちに先頭に立ってしまうんです。別に目立ちたいわけじゃないのに…」
そう言って彼女は少し困ったような、でも少し誇らしげな表情を見せました。彼女のホロスコープを見ると、太陽が牡羊座で1ハウスに入っていました。これは占星術で「二重のスタートエネルギー」と呼ばれる配置です。
彼女と同じように、牡羊座の太陽を持つあなたは、もともと行動力があって、何かを始めるのが得意。そこに1ハウスという「自分自身」や「新しい始まり」を表す場所が加わると、その特徴がより強く外に表れるんですね。
「強いはじまりのエネルギー」が作るあなたらしさ
牡羊座は占星術で最初の星座。新しい春の訪れとともに現れる、まっさらな生命力を持っています。そして、いうなれば、1ハウスもホロスコープの中で最初の「家」。この二つの組み合わせは、あなたの中に、人一倍強い「始める力」を宿します。
先日、同じ配置を持つクライアントさんが教えてくれた言葉が印象的でした。「悩んでる時間があったら動いちゃう方が早い!って思っちゃうんです」。まさにこの言葉、太陽×牡羊座×1ハウスの真髄を表していると思いました。
この配置を持つあなたは、自分の考えや感情が素直に外に出るタイプ。何かしたいと思ったらすぐに行動に移したくなるし、周りから「無謀だよ」って言われるアイデアほど、なぜかワクワクしちゃうんじゃないでしょうか。
そして、そういうあなたの個性が、周りに元気を与えていると思うんです。
「自分がやらなきゃ誰がやるの?」という気持ちが自然と湧いてくるのも、この星の配置ならでは。太陽(あなたの魂の中心)が1ハウス(自己表現の場)にあるため、エネルギーがそのまま外に出るんです。
「行動力や情熱」の上手な使い方
でも、この「強い始まりのエネルギー」、使い方を間違えると自分を疲れさせることもあります。熱しやすく冷めやすい…なんて言われたことありませんか?
牡羊座の太陽が1ハウスにあると、短距離走者のような特性を持っていることもあります。ダッシュが得意で、情熱的に物事に取り組めるけれど、長く続けるのは苦手なこともあったり。ここで大事なのは、自分の「火の使い方」を知ること。
もともと持っている情熱を、燃え尽きないよう、上手に使うコツを2つご紹介しますね。
まず、ひとつめは、「全力疾走」と「小休止」のリズムを作ること。全力で走った後は、しっかり休む時間を取りましょう。これが牡羊座×1ハウスの太陽にとって一番大切。燃えすぎず消えすぎず、ちょうど良い熱さを保つことが理想です。
ふたつめは、「なぜ自分がこれをやるのか」を時々思い出すこと。牡羊座は「今」に集中するあまり、大きな目的を見失うことがあります。立ち止まって、自分の情熱の源を確認する時間を作ってみてください。
この配置をもつクライアントさんを見ていると、40代を過ぎたあたりから、この配置の良さがより深みを増していくなぁと感じています。若い頃は行動力だけが目立ちがちですが、年齢を重ねるにつれて、その行動の質や向かう先が洗練されていくんです。
太陽×牡羊座×1ハウスという配置を持つあなたが最も輝けるのは、自分の直感を信じて前に進むとき。誰かの期待に応えようとするより、内側から湧き上がる「これだ!」という感覚を大事にしてみてくださいね。
この「強いはじまりのエネルギー」は、時に疲れを感じることもあるかもしれませんが、それはあなたが人一倍情熱的だからこそ。その熱さは他の人を温め、新しい道を切り開く大切な光なんです。
太陽×牡羊座×1ハウスの配置を持つ人たちが、自分の中の「炎」を大切にしながら生きていけることで、その行動力と情熱が、この世界に必要な変化を起こしていってくれるのではないかなって感じています。
きょうもすてきな1日を^^
また次回、星のお話をできることをたのしみにしています。