がんを患った母の在宅介護、住居トラブルに泊まり込み。 そのすぐ後に訪れた、父の入院と死。 悲しむ間もなく、両親の葬儀や行政手続き、家の片付けに追われたあの数ヶ月。 嵐のような混乱と慌ただしさの中で、悲しむ暇もなく、ただ必死に目の前のことをこなす日々。 心身共に疲弊し、迷い、嘆き、逃げ出したくなる自分への葛藤。
けれど今わかるのは、――これは意味があって起きたこと。乗り越えたから今の自分があるのだと。
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4ハウスの「土星」
母の容態がいよいよ終末期に入り、泊まり込みの介護が始まった時のことです。 私には姉がいますが、2人の子供がおり、パート勤務もしています。 自然と、子供のいない私がほとんどの役割を担うことになりました。
書類や契約書には私の名前でサインし、病院、薬局、訪問看護、ケアマネージャーさん etc…からの電話もすべて私の携帯に。あまりにも多くの責任と連絡が毎日のように押し寄せてきて、電話を置いて、どこかへ逃げ出したくなることもありました。
でも今になって(今だからこそ)ふと思うのです。 ——これは、“役割”だったのだろうか?…と。
介護当時のことを振り返りながら、自分のネイタルチャートの中に、何かヒントになりそうなものを探してみました。 気になったのは「土星」です。 私の土星は「4ハウス」にあります。
*星読みテラス【4ハウスは家庭や居場所の室〜意味や特徴、天体毎の影響を解説〜】
家庭や自分の居場所、心の基盤などを表す4ハウスに土星がいるということは、そこに試練や責任が課せられやすいということでしょうか。
介護の中に見る 星に刻まれた魂の目的
私は物心ついた時から、家族の中にいることに、非常に居心地の悪さを感じていました。 父との関係が悪く、理解してもらえないもどかしさに苦しみ、親に「甘える」「頼る」という感覚もよくわかりませんでした。
それでも、実家を出て良い距離感になったこと、親も歳をとり少し丸く(?)なったことで、介護をすることには初めから抵抗を感じることはなかったのです。
ただ、食事も睡眠もままならず、携帯電話の呼び出しに怯えたあの時の「逃げ出したい」という感情もまた、本音です。
でも今なら、逃げずにやり遂げようとする自分の中に、心の奥の「自分の居場所を築きたい」という切実な願いというか、星(魂)の願いのようなものを感じることもできます。
土星は「時間」をかけて学ばせてくれる先生ですね。
若いうちは、家庭での居場所のなさに苦しみましたが、人生の半ばで、その“居場所”を守る側に立ったような気さえしました。「親の最後を看取る責任」という形で与えられた、乗り越えるべき課題だったのかもしれません。
「4ハウスの土星」に導かれたとも言えるこの体験が、自分の“根っこ”として静かに、でも確かに息づいている——そう信じたいと思います。
私には星読みの知識も経験もないので、このような解釈にとどまりますが、こうして後から過去の出来事をホロスコープと照らし合わせていくことで、自らの納得感を深め、癒しにつながると実感しました。
それでは、また☆