8月の終わりに訪れる乙女座の新月。夏の暑さがまだ残る中で、空にはひっそりと静かな新月のエネルギーが宿っています。

私は毎朝空を見上げることが習慣なのですが、新月の前後は特に空気が違って感じられます。何かを「整えたい」「リセットしたい」という気持ちが自然と湧いてきませんか?もしそんな風に感じているなら、それは乙女座新月のエネルギーがあなたの心に届いている証拠かもしれません。

先日、いつものように川辺を散歩していた時のこと。水面に映る空を見ながら、「新月って、心の大掃除をするのにぴったりな時期だな」とふと思いました。乙女座の持つ「丁寧に整える」力と、新月の「新しく始める」エネルギーが重なる時期は、本当に特別だと感じています。

この記事では、2025年8月の乙女座新月を使って、心と暮らしを心地よく整える具体的な方法をお伝えします。完璧を目指すのではなく、今よりちょっと心地よくなれる。そんな小さな変化から始めてみませんか。

乙女座新月が教えてくれる『整える』の本当の意味

2025年8月23日の15時06分ごろ、乙女座で新月を迎えます。私がこの時期のホロスコープを見た瞬間に感じるのは、「ああ、宇宙が『丁寧に生きよう』って優しく背中を押してくれているな」ということです。

乙女座の新月は、ただ片付けや掃除をする時期ではありません。私がこれまでの経験から感じているのは、乙女座の「整える」は心と体、そして暮らし全体の調和を取り戻すことです。

完璧主義とは違う、乙女座らしい「心地よい秩序」があります。例えば、部屋の隅に積まれた本を整理する時、「きちんと分類しなきゃ」と思うより、「この本たちが気持ちよく並べるかな」と考える。そんな優しい視点が乙女座の特徴だと思います。

今回の新月では、特に金星と火星が調和的な角度を作っています。これは占星術的に言うと、「愛情と行動力が手を取り合う」配置。つまり、自分を大切にしながら、実際に行動に移すエネルギーが高まる時期です。

私がセッションでお話しするのは、「完璧じゃなくても、今よりちょっと心地よくなれば、それだけで十分だと思います」ということ。乙女座の新月は、そんな小さな心地よさを積み重ねていく時期として、とても適しています。

私が実践している新月前の『手放し』の時間

新月の前には、私はいつも静かに「手放し」の時間を作っています。これは何か特別なことをするわけではなくて、日常の中で少しずつ心と暮らしを軽やかにしていく時間です。

部屋の断捨離から始める心の整理

まず私がするのは、目に見える物の整理から。といっても、一気に全部やろうとはしません。今日は引き出し一つ、明日は本棚の一段だけ、そんな風に小さなエリアから始めます。

物を手に取る時、私は「この子(物)は今の私に必要かな?」って心の中で問いかけています。必要ないと感じたら、「ありがとう」と声をかけてから手放す。これが私なりの断捨離の方法です。

不思議なことに、物を整理していると、心の中のモヤモヤも一緒に整理されていく感覚があります。「あ、これも手放していいかも」って、物以外のことも自然と見直したくなります。

感情の手放し|私がしている3つの方法

物の整理が終わったら、今度は心の中の整理です。私がよくやっている方法を3つご紹介しますね。

1. 紙に書き出して川に流す 気になっていることや、モヤモヤした気持ちを紙に書き出します。そして、近くの川に行って、その紙を小さくちぎって水に流しています。水が全部持っていってくれる感覚が、とても心地いいんですよ。

2. お風呂での深呼吸 お風呂に浸かりながら、ゆっくり深呼吸。吸う時は「ありがとう」、吐く時は「手放します」って心の中で言います。温かいお湯に包まれながらだと、自然と力が抜けていきます。

3. 音楽と一緒に感情を流す 私は新月前に必ず、心が静まる音楽を聴きながら過ごす時間を作ります。音楽に感情を委ねて、涙が出たら出るままに。笑いたくなったら笑う。音楽が感情の波を優しく包んでくれます。

新月前の手放しは、頑張ってやるものではなく、自分にとって心地いいペースで進めることが大切だと思っています。全部やろうとしなくても、できる範囲で少しずつ。それが乙女座らしい丁寧さだと感じています。

乙女座新月の日|私がおすすめする過ごし方

新月当日の8月23日は、朝から夜まで乙女座のエネルギーを丁寧に受け取る一日にしてみませんか。私がいつも心がけている過ごし方をご紹介しますね。

朝の時間|空を見上げることから始める

私は新月の朝、必ず空を見上げます。新月は目には見えませんが、空気の静けさが違います。「今日という日が始まる」そんな清々しい気持ちで、ゆっくり深呼吸をします。

朝食は普段より少し丁寧に。乙女座は「体を大切にする」星座でもあるので、体に優しい食事を心がけます。私はよく、温かいハーブティーと共にシンプルな食事をとります。

昼間の時間|実用的なことを楽しむ

乙女座新月の日中は、実用的なことをするのがおすすめです。といっても、難しいことではありません。例えば、来月の手帳を準備したり、健康に関する情報を調べたり、家計簿をつけたり。

私はこの日、よく家の中の小さなメンテナンスをします。植物に水をあげて、お気に入りの場所を少しだけ模様替えして。そんな「暮らしを整える」時間が、乙女座新月にはとても合います。

音楽をかけながら作業すると、心も軽やかになります。私は新月の日に聴く音楽をあらかじめ選んでおくことが多いです。心が落ち着く曲を選ぶと、一日中穏やかな気持ちでいられます。

夜の時間|願い事と感謝の時間

新月の夜は、静かに自分と向き合う時間。願い事を書く前に、まず今ある環境に感謝の気持ちを向けます。小さなことでも「ありがたいな」と思えることを3つ見つけて、心の中で「ありがとう」と言います。

新月の願い事|乙女座らしい書き方のコツ

乙女座新月の願い事は、「具体的で実現可能」がキーワードです。私がクライアントさんにお伝えしているコツをご紹介しますね。

健康に関する願い事の例:

  ・「毎朝7時に起きる習慣を身につけます」

  ・「週に3回、15分の散歩を続けます」

  ・「体に優しい食事を心がけます」

仕事・スキルアップに関する願い事の例:

  ・「資格取得のために、毎日30分勉強時間を作ります」

  ・「職場での整理整頓を心がけ、効率よく働けるようになります」

  ・「新しいスキルを一つ身につけます」

日常習慣に関する願い事の例:

  ・「家計簿をつけて、お金の流れを把握します」

  ・「部屋を心地よく保つ習慣を作ります」

  ・「質の良い睡眠をとれるように、夜の過ごし方を見直します」

大切なのは、「○○になりますように」ではなく、「○○します」「○○を続けます」という、自分の意志を示す書き方です。乙女座は「地に足のついた努力」を大切にする星座なので、現実的で継続可能な内容にすることがポイントです。

願い事は2〜10個程度で、手書きで書くことがおすすめします。書き終わったら、静かに読み返して、心の中で「よろしくお願いします」と宇宙にお任せする気持ちを持ちます。

心と体を整える|乙女座新月の健康習慣

乙女座新月の時期は、心と体の健康を見直すのにとても良いタイミングです。私がこの時期に心がけているのは、完璧な健康法を目指すのではなく、「今の自分にとって心地いい習慣」を見つけることです。

新月から始める|体に優しい食習慣

乙女座は体の声に敏感な星座でもあります。新月を機に、食事を少し見直してみませんか。

私が実践しているのは、まず「体が何を欲しているか」に耳を傾けることです。朝起きた時、「今日は温かいものが飲みたいな」「さっぱりしたものが食べたいな」そんな体の声を大切にします。

具体的には、こんな小さな変化から始めています:

  ・朝一番に常温の水か白湯を一杯飲む

  ・食事の時は、最初の3口をゆっくり味わって食べる

  ・夜9時以降は重いものを控える

  ・旬の野菜を一つでも食卓に取り入れる

「これを毎日絶対に」と決めるのではなく、「今日できそうなことを一つだけ」という気持ちで続けています。乙女座の丁寧さは、無理をしないところにも表れます。

質の良い睡眠で心をリセットする方法

睡眠の質を上げることも、乙女座新月の大切なテーマです。私が夜の時間に心がけていることをお伝えしますね。

寝る前の30分間を大切にする

スマートフォンを手の届かない場所に置いて、静かな時間を作ります。私はこの時間に、その日あった良いことを3つ思い出します。小さなことでも「今日はお花がきれいだった」「美味しいお茶が飲めた」そんなことで十分です。

寝室の環境を整える 

乙女座は「環境」をとても大切にします。寝室の温度や湿度、枕の高さなど、ちょっとした調整で眠りの質が変わります。私は寝る前に、部屋を少しだけ片付けることが習慣になっています。整った空間だと、心も自然と落ち着きます。

呼吸を整える

布団に入ったら、ゆっくり呼吸を整えます。4つ数えながら息を吸って、6つ数えながら吐く。これを5回繰り返すだけでも、体がリラックスモードに切り替わります。

無理のない運動で体を動かす

乙女座新月の時期は、激しい運動よりも、体に優しい動きがおすすめです。

私がよくするのは、朝の軽いストレッチと、夕方の15分程度の散歩です。散歩の時は、歩きながら季節の変化を感じるようにしています。「風が涼しくなってきたな」「空の色がきれいだな」そんな小さな発見が、心の栄養になります。

家の中でできることなら、ゆっくりとした音楽に合わせて体を伸ばしたり、好きな香りのアロマを焚きながらヨガをしたり。体が「気持ちいい」と感じる動きを大切にしています。

大切なのは「続けられる」ことです。週に3回できなくても、月に数回でも、自分のペースで体を動かす。そんな優しいアプローチが、乙女座新月には合っていると思います。

新月から満月へ|2週間で変化を実感するために

新月で蒔いた種が芽を出すのは、約2週間後の満月の頃。私がいつもクライアントさんにお伝えするのは、「変化は小さくても確実に起こっている」ということです。

小さな変化を見逃さない視点

新月の後、私が大切にしているのは「今日の小さな良いこと」を見つけることです。例えば、「今朝はいつもより5分早く起きられた」「部屋の一角がすっきりした」「体調が少し良い気がする」そんな小さなことでも、ちゃんと変化として受け取ります。

私は手帳に、毎日一つだけ「今日の良い変化」を書くようにしています。書くことで、自分の中で起こっている変化に気づきやすくなります。時々読み返すと、「あ、確実に前に進んでるな」って実感できて、とても心が軽やかになります。

途中で挫折しても大丈夫という安心感

新月で決めたことが続かなくても、自分を責める必要はありません。私自身、新月の願い事が思うように進まないことも多いです。そんな時は、「今はそのタイミングじゃなかっただけ」と思うようにしています。

大切なのは、完璧にやることではなく、自分に優しくいること。もし途中で止まってしまっても、また始めればいい。乙女座の丁寧さは、自分への優しさも含んでいると思います。

9月8日の魚座満月に向けて

今回の乙女座新月から約2週間後、9月8日に魚座で満月を迎えます。乙女座が「現実的に整える」星座なら、魚座は「感情や直感を大切にする」星座です。

この流れがとても美しいなと思います。乙女座新月で現実的な基盤を整えて、魚座満月で心の声に耳を傾ける。実用性と感性のバランスが取れる、とても調和的な2週間になりそうです。

私は満月の前には、新月の時に書いた願い事を読み返すことにしています。どんな小さな変化でも、必ず何かが動いているはず。その変化を魚座満月の優しいエネルギーで包んで、次のステップへと進んでいく。

継続のコツ|私が心がけていること

新月のエネルギーを活かし続けるために、私が心がけているコツをお伝えしますね。

1. 毎日同じことをしようとしない 

月曜日は散歩、火曜日は読書、水曜日は部屋の整理。曜日ごとに違うことをするだけでも、続けやすくなります。

2. 仲間を作る

一人で続けるのが難しい時は、家族や友人に「こんなことを始めました」って伝えるだけでも、続ける力になります。

3. 月の満ち欠けに合わせる 

新月で始めて、上弦の月(1週間後)で見直し、満月で感謝する。月のリズムに合わせると、自然な流れで続けられます。

小さな変化の積み重ねが、いつの間にか大きな力になっていく。それが乙女座の魔法だと感じています。2週間後の魚座満月の夜には、きっと今とは違う自分に出会えるはずです。

おわりに

2025年8月の乙女座新月、いかがでしたでしょうか。私がお伝えしたいのは、完璧を目指すことではなく、今の自分にとって心地いい変化を見つけることの大切さです。

乙女座新月の実践を通じて、きっとあなたの心と暮らしに小さな変化が生まれるはず。それは劇的な変化ではないかもしれませんが、毎日をちょっと心地よく過ごせるようになったり、自分の体の声に気づけるようになったり。そんな日常の中の小さな幸せが、実は一番大切なものだと思います。

私がセッションでよくお話しするのは、「星は道しるべであって、歩くのはあなた自身」ということです。新月のエネルギーは確かに後押しをしてくれますが、一歩一歩歩んでいくのは、他でもないあなたです。

もし途中で立ち止まることがあっても、それも含めてあなたのペース。乙女座の優しさは、自分への思いやりから始まります。無理をせず、でも諦めずに、自分なりの歩幅で進んでいってくださいね。

もし途中で立ち止まることがあっても、それも含めてあなたのペース。乙女座の優しさは、自分への思いやりから始まります。無理をせず、でも諦めずに、自分なりの歩幅で進んでいってくださいね。

新月の静けさの中で、自分の本当の声に耳を澄ませてみませんか。きっとそこには、あなたが本当に大切にしたいものが見えてくるはずです。

2週間後の魚座満月の夜には、今日蒔いた種がどんな芽を出しているか、楽しみに待っていてください。星はいつも、あなたの歩みを静かに見守っています。