「月は免罪符」という、まゆちん先生の考え方に出会ったとき、不思議なほど腹落ちしました。 なぜだろうと考えてみると、頭に浮かんだのは、私が好きなアルバート・エリス博士のABC理論(REBT、論理療法)です。
子どもの頃に身についた「ねばならない」「〜すべき」という思い込み。
これが、まさに「月は免罪符」で言われる12星座それぞれの「〜しなきゃ」と重なるのではないか、と気づいたのです。
■「月は免罪符」とは
・占星術での月は、不安や罪悪感を和らげるために働く「処世術」ともいえる
・安心(愛情や居場所など)を得るために、「私はこうしなきゃ」と自動操縦のように発動してしまう
・それは子どもの頃に培われた生き方の癖であり、能力でもある
・12星座それぞれに違う「免罪符=安心のための行動パターン」がある
詳しくはこちら→【星読みテラス】https://sup.andyou.jp/hoshi/moon-lesson1/
■REBT(論理療法)のABC理論
心理学では、アルバート・エリス博士が提唱したREBTという感情へのアプローチがあります。
出来事そのものが感情を生むのではなく、「ねばならない」「〜すべき」といったBelief (信念)が、感情や行動に影響を与えているこれがABC理論の大きなポイントです。
・A:出来事(Activating event)
・B:信念・思い込み(Belief)
・C:結果・感情(Consequence)

■重なり合うもの
ここで私は思いました。 「月は免罪符」の『〜しなきゃ』と、REBTでいう「歪んだBelief」は同じものなのではないか、と。
月星座牡牛座を持つ私自身で言えば、「我慢しなきゃ」という思い込みは、子どもの頃の体験と結びついて強まりました。
「我慢しなきゃ」「遠慮しなくちゃ」という、幼い頃から染みついたBelief。
これがそのまま、牡牛座の免罪符と重なって見えます。
■向き合い方
REBTでは、その歪んだBeliefに気づいたとき、別の考え方を選び直すことを提案します。 捉え方(B)を修正することによって、感情や行動(C)を変えることができるというわけです。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ABC理論は、「E」「D」2つの要素を追加することで、Beliefを変化させるフレームワークとして活用できます。
【ABCED理論】
- ・A:出来事(Activating event)
- ・B:信念・思い込み(Belief)
- ・C:結果・感情(Consequence)
- ・D:反論・自問自答(Dispute, Dialogue)
- ・E:効果・影響(Effect)
「B」には、
・RB=Rational Belief(合理的な良い思考)
・IB=Irrational Belief(非合理的な悪い思考)
とあるのですが、ここではREBTの詳細は割愛することにします。
ABC理論に関してはたくさん情報がありますので、ご興味のある方はチェックしてみてください。
私は日常、出来事に気持ちがモヤっとしたら、この理論を用いて、自分の「B」を考えてみるのです。 実は考えを巡らすだけでも、Beliefは緩めることができると言われています。
考えているうちに、(嫌な)出来事そのものからフォーカスもずれるので、楽になることもあるのです。
まゆちん先生の「月の性質を受け入れて認める」というのは、「Beliefに気づく、認める」と、同じ役割と言えそうです。
占星術と心理学。
アプローチは違っても、どちらも「気づいて、緩めて、手放す」。
これが、自分らしく心地よく生きるためのヒントとなることを、教えてくれているように思います。
■まとめ
「月は免罪符」とREBTのABC理論を重ねてみることで、思いがけない共通点に気づきました。
占星術が示す「月の免罪符」も、心理学が示す「歪んだBelief」も、どちらも私たちが子どもの頃から抱えてきた「思い込み」。 それを責めるのではなく、気づいて、認めて、そして手放す。
大切なのは、「私は何ができてもできなくても尊い存在です」と自分に優しく言ってあげること。
占星術と心理学、その両方の視点を通して、私は少しずつ「ねばならない」から自由になれそうな気がします。
皆さんの月星座の『〜しなきゃ』は、どんなBeliefとつながっていますか?
それでは、また☆