私の周囲の牡牛座さんへ、愛をこめて

素敵なところ、私から見てどんな方か...など、牡羊座さんに引き続き、書いてみようと思います。

実は私、牡牛座さんとのご縁が少なめです。

接点は何かとあるのですが、じっくりお話する機会があまりなかったり。

でも、星読みをするようになって、牡牛座さんはもしかして、あまり心を深堀りしない方が多いのかなぁ?と思うようになりました。

心を癒したいとき、話すよりも静かに心地よく過ごしたい、綺麗なものや好きなものに囲まれて回復するまでじっとしていたい...

何か惹かれるものを探しにお買い物したり、美味しいものを求めて一人で街に繰り出してもいいし、素敵な景色を見に旅に出てもいい...

という方たちが多いように思います。

もちろん、個人個人で違うのだろうとは思うのですが...

私は、今までに出会った一人の牡牛座さんに今でも感謝していることがあります。

大学卒業後もしばらくは就職先が見つからず、やっと見つけた仕事は月に数人が辞めていく激務で、私もそんな使い捨て社員の一人なんだと感じました。

当然、どの社員もイライラ。

何もできないド新人など、邪魔でしかありません。

しかも、当時の私はちょっと反抗的で、筋の通らない先輩の指示には素直に従えませんでした。

それに、お客さま対応に時間がかかり過ぎて、先輩方を一層イライラさせていました。

ある日、一人で作業していたら、先輩方が私の悪口を「遅い!」「言うこと聞かない」と言っているのが別室から聞こえ...

私は明日にも辞表を書こう...この作業が終わったらどんな顔で話せばよいか...と、顔面蒼白でした。

ちょうど新人も作業の担当に振り分けられるタイミングで、その直後に担当の先輩について教わるように指示があり、その担当の先輩が牡牛座さんでした。

悪口が飛び交っていた場でも、その先輩は「え、そうなの?」「へえ...」と言うにとどめていましたが、どんな人かはまだ分からないので、教わるだけの間も本当に怖かったです。

でも、ひと通り教えてくれたあとに

「皆が言うほど遅くない。お客さんに丁寧なのは、お客さんには嬉しいよね。私がお客なら絶対丁寧にして欲しいもん。」

「話してみたら良い子だと分かったし、ちゃんと言われた通りにやってくれるよね。皆にそう言っておく!」

と、サラリと言ってくれました。

あのひと言で、私は職場で息が吸えるようになり、先輩について行きます!と心に決め、結局、辞表は出しませんでした。

他人の評価も参考にしつつも、すぐに頭から信じないで自分の目や耳で確認してから判断する

そんな牡牛座先輩からは、何事も丁寧に見聞きして事実と合うか確認する、他人の無責任な言葉を鵜呑みにしない、面倒でも物の管理や把握を人任せにしないなども学びました。

誰かの嫌なところを知っても即座に嫌な人と決めつけないで、違う良い面を探すなどの姿勢からも見習うことがたくさんありました。

この先輩含め、今までに出会った牡牛座さんたちは、どこか穏やかでまるみのあるお人柄の方が多かったです。

そんな牡牛座さんに、私のように救われている人も多いのではないでしょうか?

ただ、ご本人たちはほぼ全員が「自分は怒ったら怖い」「決めたら反対されてもとにかく譲らない」と話していたのが印象的でした。

私は牡牛座さんたちには、怖いと感じたことも、譲らないと頑固になる姿を見たこともありません。

でも世の中、やってみなければ分からないことだらけ。

ご自身の感覚や経験を大切にする牡牛座さんにとって「かもしれない」で行動を制限されたり、じっくり検証しないうちから判断を急かされることは、一番嫌なことの一つなのかもしれません。

それに、嫌な経験や感覚は、他の星座以上に強く残るものなのかもしれません。

牡牛座さんたちが自分を制限せずに感覚や経験を積み上げていけますように、嫌な感覚や経験があっても、それを上回る優しい、和やかなもので満たされていきますように...