私の出世図、12ハウスに獅子座・太陽があるんです。
占星術を学んでいなかった一昔前の頃、表舞台に立つような華美なことやthe主役的なことは好まず、獅子座なのにおかしいな?と深読みせずただただハテナで生きていました。
すこーし丁寧に12ハウス獅子座太陽を読んでみるとなるほどなぁということに気がつきました。
西洋占星術において、12ハウスに太陽があるという配置は、獅子座という華やかで自己表現を求めるエネルギーに、深い内面性と神秘性を与えます。
12ハウスは「潜在意識」「無意識」「隔離」「スピリチュアル」「見えない世界」を司る場所。
ここに太陽がある人は、自分という存在を直接的に打ち出すよりも、内側で熟成させた思いや感覚を通して輝きを放ちます。
獅子座の太陽は本来、舞台の中心でスポットライトを浴びることを好みます。
しかし12ハウスにある場合、その輝きは表に出にくく、一見控えめに見られることもあります。
けれど、それは決して「輝けない」という意味ではなく、「人知れず輝きを育む」役割を持っているのです。
たとえば、舞台袖から仲間を支えたり、裏方として全体をまとめ上げたりする中で、その人らしい温かさと誇りがにじみ出ます。
この配置の人は、人の心の奥底や本音を察する力がとても強く、相手が言葉にしない気持ちまで感じ取ります。
それは獅子座の太陽が持つ愛情深さと包容力が、12ハウスの感受性によってより繊細に研ぎ澄まされているからです。
そのため、人を励ますときも押し付けではなく、
相手のペースに寄り添う優しさを持っています。
ただし、内面にエネルギーが集中しやすいため、
自分の本音や情熱を抑え込みすぎる傾向があります。
獅子座の「創造する喜び」を、頭の中だけで完結させず、アート、文章、音楽、ダンスなど、外に形として表すことが大切です。
自分の内なる光を外界に少しずつ放つことで、
12ハウスの神秘的な魅力と獅子座の堂々たる存在感が調和します。
この配置は、「静かなカリスマ性」を持つ人に多く見られます。
人前で目立たなくても、なぜか人の心に深く残る。そんな影響力を秘めています。
そして人生の後半ほど、自分らしい輝きが自然と現れ、表舞台に立つチャンスも増えていくでしょう。