先日のセッションで、「私、話してるうちにどんどん話題が飛んじゃって、相手を困らせてるかも...」と悩んでいるクライアントさんがいらっしゃいました。ホロスコープを拝見すると、水星が射手座の3ハウスにある方でした。

お話を聞いていると、「話が飛ぶ」どころか、一つのテーマから別のテーマへと自然に展開していく様子が、まるで知的な冒険のよう。「これって欠点じゃなくて、素晴らしい才能なんですよ」とお伝えしたら、目をキラキラさせて「本当ですか?」と。

そうなんです。水星射手座3ハウスの方の思考って、本当に魅力的なんです。

3ハウスの射手座水星が教えてくれること

3ハウスは日常のコミュニケーション、学習、情報のやり取りを表す場所。そこに射手座の水星があるということは、普段の会話や学びの中に、射手座らしい「冒険心」と「哲学的な視点」が自然と現れるということなんです。

これまで多くのクライアントさんを見てきて気づいたのは、この配置の方々の共通点。

一つの話題から、まったく違う分野の話へとつなげていく発想の豊かさ。「そういえば...」「それで思い出したんですが...」という言葉と共に、話がどんどん広がっていく様子は、聞いている私も楽しくなってしまいます。

例えば、料理の話から始まって、世界各国の食文化、そこから旅行の体験談、さらには人生哲学まで。一見バラバラに見えるけれど、実は全部つながってるんです。それが射手座水星の醍醐味。

そして何より、「なんで?」「どうして?」という疑問を持つのが上手。表面的な情報じゃ満足できなくて、その奥にある「意味」や「本質」を知りたがる。これって、とても貴重な才能だと思うんです。

この配置の人が輝く瞬間

水星射手座3ハウスの方が一番輝くのは、自分の好奇心を自由に表現できる時。

学ぶ時も、一つのことを深く掘り下げるより、関連する色々な分野を幅広く学ぶスタイルが合っています。「これも面白そう、あれも知りたい」って次々に興味が湧いてくるのは、この配置の特徴。それを「集中力がない」って自分を責める必要は全然ありません。

コミュニケーションでは、相手に新しい視点や発見を与えるのが得意。一つの出来事を違った角度から見せてくれたり、思わぬつながりを教えてくれたり。聞いている人は「そんな見方もあるのか!」って新鮮な驚きを感じるはず。

情報を集めるのも上手で、色々な場所から面白い話をキャッチしてくる。SNSを見ていても、本を読んでいても、人と話していても、常にアンテナを張って「これは面白い」というものを見つけ出す直感が働きます。

ただ、時々「話がまとまらない」「要点が分からないって言われる」と気にする方もいらっしゃいます。でもこれって、相手や状況に合わせて「結論を先に言う」「一つのテーマに絞って話す」という技術を身につければ解決できること。本来の豊かな発想力はそのままに、使い分けができるようになればいいんです。

あなたの自由な思考を大切に

もしあなたの水星が射手座の3ハウスにあるなら、その自由で冒険的な思考を誇りに思ってください。

世の中には色々な人がいて、一つのことを深く追求する人もいれば、広く浅く学ぶことで新しい発見をする人もいる。どちらも素晴らしい才能です。

大切なのは、自分らしいペースで学び、自分らしい方法でコミュニケーションを取ること。話題が飛ぶのも、色々なことに興味を持つのも、あなたの魅力の一部なんです。

今夜は星空を見上げながら、「私の好奇心は今、何を知りたがっているかな?」って自分に聞いてみてください。きっと、また新しい冒険が始まりますよ。

また次回、違う星の話でお会いしましょうね。