先日、クライアントさんとのセッション後、川沿いを歩いていたときのこと。水面がキラキラと揺れていて、その光の動きをぼんやり眺めていたら、ふと思ったんです。「迷いながら動くって、こういうことかもしれない」って。

あなたのホロスコープに、火星が魚座で2ハウスにあるなら、きっとこの感覚、分かってもらえるんじゃないでしょうか。行動したいのに、どこかフワフワしてしまう。稼ぎたい、何かを形にしたいと思うのに、はっきりとした道筋が見えない。そんな自分に、もどかしさを感じることもあるかもしれません。

でも、今日はそのもどかしさを、少し違う角度から見てみませんか?

水の中で燃える火のような、あなたの行動力

火星は本来、「これだ!」とまっすぐ突き進むエネルギー。でも、魚座という水のサインにあるとき、その火は少し違った燃え方をするんです。

直感で動く。人の気持ちを感じ取って、気づいたら助けている。論理的な計画よりも、「なんとなく、こっちかな」という感覚を頼りに進む。それが、あなたの火星魚座の行動力。

クライアントさんの中に、この配置を持つ方がいました。「私、やりたいことがあっても、いつも迷ってしまうんです」と悩んでいたけれど、よく聞いてみると、その「迷い」の中で、ちゃんと人を助けていたり、誰かの心に寄り添う仕事を選んでいたり。

迷いながら動くことは、優しさなんです。誰かの痛みを想像できるから、慎重になる。自分のエゴだけで突き進まないから、フワフワする。それは、弱さじゃなくて、あなたの行動力の「質」なんだと思います。

見えないものを、形にする才能

この火星が2ハウスにあるということは、あなたのその「迷いながら動く力」が、才能や価値を生み出す場所で使われるということ。

2ハウスは、お金や物質的な豊かさ、自分の持っている才能を表す場所。ここに魚座の火星があるあなたは、見えないものを大切にしながら、現実的な価値を生み出していく人。

例えば、人の気持ちに寄り添うカウンセリングや、直感を使った創作活動、癒しの仕事。論理だけでは測れない「何か」を、形にしていく力があるんです。

ただ、この配置には少し注意も必要で。境界線が曖昧になりやすいから、人のために動きすぎて疲れてしまったり、「こんなことでお金をもらっていいのかな」と罪悪感を感じたり。

でも、あなたの共感力も、直感も、それ自体が才能。見えないものを感じ取れる力は、誰にでもあるものじゃない。それを信じて、形にしていくことが、あなたらしい豊かさへの道だと思うんです。

直感を信じて、一歩ずつ

もし今、「自分ははっきりしない」「もっとちゃんと行動しなきゃ」と思っているなら、少しだけ立ち止まってみてください。

あなたの迷いは、優しさ。その優しさを、才能として受け取っていいんです。

今日からできることがあるとしたら、「なんとなく、こっちかな」と思った方へ、小さく動いてみること。論理的な正解を探さなくていい。水が流れるように、自然に引かれる方へ。

そして、人のために動きすぎたと思ったら、水辺へ行ってみてください。川でも、海でも、お風呂でもいい。水は、あなたのエネルギーを整えてくれるから。

火星魚座2ハウスのあなたは、見えないものを信じて、価値を生み出していく人。その道は、まっすぐじゃないかもしれない。でも、その曲がりくねった道の先に、あなたにしか作れない豊かさが待っているはずです。

今夜は、自分の直感に「ありがとう」と伝えてみてくださいね。