考えるよりも感じ取ることのほうが大事な領域に入ってきたかも。
難しく書くのが得意じゃないので、ざっくりとしたものになりそうです。
恒星天とは。
※以下は私の解釈が大いに入ってます。
ウェイト・スミス版タロットで採用されてる宇宙観はアリストテレスの宇宙観ぽい。
「天球」という概念があるらしく。
地球の外には月の層があり、月の層の外には水星の層があり……という感じ。
固定の位置に惑星が張り付いた透明な天球が何層も重なってるんだろうなと。
で、土星の層の次にあるのが恒星天の層。
ここには文字通り、恒星が張り付いてて星座たちが存在してる層ってことになる。
★個人的ペンディング項目
アリストテレスの天体論は日本語訳されてるようなので、一度読んでみるといいのかも。その前にイリアスとオデュッセイア読もう……。
恒星天は生命の木だとコクマーに対応する。
(人間的な)物語のはじまりをキングとするなら、初動・始めようとする意志・動きたいという衝動とかになるのかな。
知恵と絡めるなら「直観」が良さげ。
集合的無意識(人類共通のイメージ)とかもこの領域かな?
たとえば「火=熱い」と知ってるのはコクマーによるもの、みたいな。
「あ! 」と理解可能なひらめきが起きた時にはもうビナーの領域で。
最初の理解が起きる前の「ひらめきの種」であり、芽生えようとする力も持ってるのがコクマーって感じかも。
小アルカナの「2」と「キング」からヒントをもらう。
キングは本人の心の中にある強い意志を感じる。
言葉にせずとも全体的に将来のことも含めてある程度の見通しがすでに立ってて、なにをするべきかわかってる人って印象。
それぞれのキングが実は知らないうちに四大元素の意志を成し遂げようとしてた……みたいな物語もアリな気がする。
ケテルからの流れを想像すると、自分の意志のようでいて実はそうじゃないのでは?って考えるところもあったり。
ワンドとカップはある種の到達点を迎えているとも取れるし。
ソードとペンタクルはバランスを取ってるように見える。
なんにせよ動き始めたんだなってことは伝わってくる。
動き始めたからこそ、迷ったり揺れたり、一時停止っぽいような状況になるのかなと。
私の感想:過去は過去として受け止めつつ、オリジナリティはあっていい。
ちゃんと理解しようと思ったら古代の哲学や当時の宗教観だとか、いろんなことを学ぶ必要はありそうだけど……。
研究者や学者になりたいわけではないので、必要以上の深追いはしない予定です。
タロットが生まれた経緯からして使い方も解釈も本来は自由。
ただ、私はウェイト・スミス版タロットを使ってるから世界観をもっと味わいたくて個人的に勉強してます。
過去のことは参考資料として活用しつつ、でも縛られることなく。
科学や技術が発達して物質的にも満たされてる今の私たちだからこそできる、新しい解釈や世界をそれぞれが作っていけばいいのではないでしょうか。
次回は第一動因(ケテル)を深めます。