季節がゆっくりと移り変わるように、私たちの心の中でも目には見えない変化が起こっているものです。

今は、癸未(みずのと・ひつじ)の月。感情や思考の深い部分に働きかけるような、外側の出来事よりも心の内側の動きがぐっと豊かに感じられる、そんな時期です。

癸未は、「癸」という、しっとりとした水の気と、「未」という、温かみのある土の気を持っています。

この時期は、心がすごく敏感になったり、忘れていた思い出や過去の気持ちが、浮かび上がることもあるようです。それは、単なる懐かしさではなく、これからを先を生きていくために、自分の本音をあらためて深く堀り下げるきっかけとなる、大切な時間のようです。

ちょっとした会話や感情の動きから、小さな気づきを得ることや、人と人との関わりが変化することも。

それは、すぐに結果が出るものではないかもしれませんが、芽を出したばかりの種を育てていくようなもの。そんな新たな生活の一部が、始まろうとしているのかもしれません。

そのことに気づけて行動できるかが、この癸未の月の鍵になります。

このことに似てるなあと思ったのが、空の星読みです。

天体の動きも、内面の変化と呼応していますね。

双子座に入った天王星と金星は、新しい情報や人との関係に変化がありそうだと教えてくれている一方で、逆行している土星と海王星は、「本当にこのままでいいのか?」と問いかけられているようです。

自分を見つめ直すことと、前に進むことが、同時に求められている感覚。

「浮かれたり、心が揺れやすい今だからこそ、自分にとってかけがえのないものを見つめ直してみる。そんな姿勢こそが、前に進むために何よりも大切です」というメッセージが、どちらの星からも感じられます。

目の前の予定に追われる日々のなかでも、ふと立ち止まって自分の気持ちを確かめてみる。

気になったことをメモしたり、誰かに話してみるだけでも癸未の月は、そっと力を授けてくれるかもしれません。