はじめに 夏の深呼吸と星たちの鼓動

⁡大暑は、一年で最も暑さが極まる頃。

太陽が獅子座へお引越しして、新しい季節のはじまり。

心も身体も「本当の夏」に向けて準備を整えるようなとき。

わたしの内側にも、陽射しのような力が湧いてくる。

そんな気配のする、大暑の空模様です。

今年の大暑の空模様

太陽が蟹座から獅子座へお引越し

― 感情の奥から、まっすぐな光へ ―

蟹座の太陽(これまでの1ヶ月)

・家族や仲間、大切な人との「ぬくもり」を見つめた日々

・心が満ちたり、溢れたり…感情に正直になった時間

・外に向けてではなく、“内なる安心”を育ててきた

・「守りたいもの」がはっきりしてきたかも

「ひとの心の温度にそっと寄りそう、静かな光」

獅子座の太陽(これからの1ヶ月)

・自分の輝きを信じて、表現したくなる

・感情に包まれていたところから、「自分らしさ」へと意識が向かう

・恥ずかしさよりも、“やってみたい”気持ちが強くなる

・創造・遊び・表現…「わたし」をまっすぐ外へ届けていく流れへ

「心の奥で育てた熱が、太陽のように放たれてゆく」

月が双子座から蟹座へお引越し

― 軽やかな風から、やさしい海へ ―

午前〜夕方:双子座の月(風のエレメント)

・情報や言葉が行き交うにぎやかな時間

・あちこち気が散っても、それもまた楽しい

・会話やSNSで「ちょっと気が紛れる」ことも

・ひととき、感情よりも“ことば”が先に動く

「言葉の風船が空に舞うような、軽やかな心」

夜:蟹座の月へ(21:30頃)

・ふと、気持ちが胸の奥に降りてくる

・誰かの言葉が急にやさしく響く

・静かな夜、自分や大切な人のことを想う

・安心したくて、そっと灯りをつけたくなるような時間帯

「漂っていた感情が、波間から岸辺へたどりつく」

〝星ことば〟のかけらたち

もう一度、自分の舞台に戻ってみよう。

心のなかで大切に抱いていた「ほんとうの願い」が、

ゆっくりと、でも確かに、光を放ちはじめる。

⁡夕方から夜にかけて、

太陽も月も、自分のいちばん居心地のいい場所へ帰っていく。

ふわふわしていた心が、

誰かのぬくもりを思い出して、そっと落ち着いていく夜。

「ほんとうの願い」は、風にまぎれていたけど、

波音の中でやっと、自分の胸の声に気づけた。

星とともに過ごす節気のあわい

二十四節気は季節のうつろいを刻む音符。

ホロスコープは星の呼吸を感じる楽譜。

そのふたつを重ねると、

立秋までのあわいに何を感じやすいか、

何に意識を向けると、心地よく季節を渡れるか、

が見えてきそう。

― 「わたし」を見つける、夏の光のなかで ―

・午前中の太陽にふれる時間を意識する

 • わたしの「すき」を大切にする

• 自分の声・表情・装いにときめく時間を持つ

• ことばや手でつくるものに、わたしらしさをのせてみる

「外に出て、“わたしの輪郭”を光でなぞる時間」

心を守るお茶時間

・情報や予定に追われすぎず、「ひと息つく」時間をつくる

・おすすめのハーブ:

 - レモンバーム(安心感)

 - ミント(リフレッシュ)

 - カモミール(眠りと癒し)

・静かな音楽と一緒に、心を落ち着ける黄昏どきに

「熱を帯びた心を、そっと冷ますやさしいしずく」

太陽がわたしを照らしはじめる。

まぶしさに目を細めながらも、少しずつ前へ。

季節のてしごと

“夏のあつさを、おいしさに変える”

暑さと仲良くなる工夫を、

小さな瓶やガラスの器にそっと閉じ込めて。

果実でつくる保存食

・桃のコンポート/シロップ漬け

→ おいしそうな桃を頂いたので冷やしてデザートに

・ブルーベリージャム

→ 満月の日に摘んだ実で“満月のジャム”つくり

・すももでコンフィチュール

→ 甘酸っぱい香りが夏の疲れを癒してくれる

ハーブの手仕事

・ミントやバジルの摘みとり → ハーブシロップ/乾燥保存

・摘みたてハーブで作るフレッシュハーブティー

🌿 冷たいミントティーや、ハーブ氷で涼やかなお茶時間を。

おわりに

立秋へと向かう道の途中で

月がかたむき、太陽がすこしずつ移動していく。

星たちが描くルートの上に、

わたしたちは小さな季節のサインを見つけて

心をひらいたり、とじたりしながら

一歩一歩、移ろう日々を生きている。

この夏の光が、

わたしの奥のやさしさを目覚めさせてくれますように。