梅雨も明け、夏本番。

まぶしい陽射しをさえぎる

葉の影にそっと足を止めて。

今年は七夕と重なる「小暑」。

それらにまつわることばをあつめました。

今年の小暑・七夕の空模様

月は蠍座から射手座へ、そして天王星が双子座へお引越し。

蠍座の月:こころの深海

・感情の奥底まで潜る

・誰にも言えない気持ちにふれる

・静かで重たく、でも集中力がある

・「感じすぎる」「黙りたくなる」ことも

射手座の月:ひらけた空

・気持ちが外へ広がる

・話したくなる/旅に出たくなる

・楽観性や直感が戻ってくる

・ちょっとおおざっぱでも「自由がいちばん!」って思う空気

双子座の天王星:ことばの革命

・SNSや発信の方法が変わる

・言葉や学びがもっと自由になる

・多言語・AI・脳とネットの融合的な世界が当たり前に

・「常識のことば」が更新される

“星ことば”のかけらたち

蠍座の月が、

だれにも見せなかった涙を

心の奥でひとしずく、こぼしたあと。

すこしして、射手座の月が昇ってきた。

わたしはまた、

“願いごと”の続きを空に預けられる気がして、

もう一度だけ、

歩きはじめてみようと思った。

これまで当たり前だった話し方も、

届け方も、

これから少しずつ変わっていく。

七夕に、願いごとをひとつ。

「わたしのことばが、

誰かの心の奥に そっと届きますように」

かすみ草

そのかたちと色が、

天の川の星たちを思わせることから

七夕は「かすみ草の日」とも呼ばれているそう。

花ひとつひとつは小さくても、

たくさん集まると大きな花束になって、

その佇まいは、清らかで、

ひそやかで、とても可愛い。

和名の由来は、

小さな白い花が群れて咲くさまが

「春の霞」のように見えたことから。

英名では “Baby’s breath” ――

赤ちゃんや、愛しいひとの吐息、

という意味があるのだとか。

花言葉は:

感謝、幸福、夢心地、清らかな心、無垢の愛。

脇役を全うする控えめな姿から、

どれも、そっと寄り添うような言葉ばかり。

今夜は曇り空。

それなら、ちいさな天の川をわが家に迎えてみよう。

かすみ草にそっと願いを託して。

おいしい季節のレシピ

梅シロップ

青梅とおなじ量の好きなお砂糖を

交互に瓶に敷き詰めて。

1日1回愛でながら、

瓶をくるくるまわして

溶けゆく様子を見守ります。

梅雨前に仕込んでおいた梅シロップ

今年もおいしくできました。

暑い日はしゅわしゅわさせて、

肌寒くなったらお湯割りでどうぞ。

夏のはじまり、わが家のおまもり。

おわりに

これは星と季節を綴る本の、小さなはじまり。

七夕は「願いを空に託す日」。

夏のはじまりの小暑と、

天王星の移動が重なった

未来のことばの扉が開く日。

ことばを届けたいわたしにとっては、

「はじまりにふさわしい星のしるし」のよう。

これから、少しずつ言葉をあつめていきます。

よければ、そっと読み手になってもらえたらうれしいです。