10月8日、二十四節気の寒露を迎え、東洋占星術では丙戌(ひのえいぬ)の月に入りました。


東洋占星術における月の切り替わりは、西洋占星術でいうと、太陽がサインのピークである

15度にきたときに当たります。占術のルーツは違えど、その根底には同じ宇宙のサイクルが流れているのです。

このタイミングで、西洋占星術では

天秤座の太陽蟹座の木星がスクエアという緊張関係になります。これは、国の大きな力に対し「自分たちが壊される」という不満が表面化しやすい配置です。

丙戌のエネルギーと社会の出来事


「丙戌」のエネルギーは、

丙(火)の燃えるような情熱と、戌(土)の安定を求める力が同居しています。

このエネルギーは、西洋占星術が示す社会の動きと見事にシンクロしています。


🌞

丙(火)のエネルギー:社会に対する不満が、爆発的な感情となって噴出します。これは天秤座太陽と蟹座木星のスクエアが象徴する、理想と現実の葛藤です。「今の社会は間違っている」と感じ、変化を起こそうと仲間を集め、戦いを始める人がいるかもしれません。

⛰️

戌(土)のエネルギー:戌は古いものを壊し、新しい土台を築く力を持っています。しかし、この変革が既存の安定を壊してしまうことへの葛藤や不安も伴います。感情のままに突き進んだ結果、安心できるはずの生活が脅かされるかもしれません。

誰もが気づいていない本質


一見、社会の変革を求めているように見えるその行動は、もしかすると問題の根幹には触れておらず、表面的な部分にしか目を向けていない可能性があります。さらに、それは本当に自分の考えでしょうか?誰かの意見を模倣しているだけかもしれません。


なぜ、私たちはこのように危険な道を選んでしまうのでしょう?


それは「人間関係の作り方が分からない」という、現代社会の課題が根底にあるからかもしれません。「人に注目してもらいたい」「自分の居場所を見つけたい」。そう願う気持ちが、「国が私たちの税金で贅沢をしている」といった大衆の不満を刺激する言葉に惹きつけられ、安全を捨てて危険なやり方で人間関係を築こうとしてしまうのです。


社会の役に立ちたいという純粋な気持ちが、間違った方向へ行ってしまわないように。私たちは、過去を修正しながら、社会との健全な関わり方を学ぶ必要があります。この「丙戌」の月は、そのための大切な気づきを与えてくれる時期になるでしょう。