緑黄色社会の「Mela!」という曲をご存じでしょうか?私は、気持ちを上げたい時に聴きたくなる曲です。

先日、久しぶりに聴きたくなったので聴いてみました。

改めて歌詞を聞いたら、何か心に引っかかるものがありました。

今まで感じたことのない感覚でした。

すぐには言葉にならない感じがあったので、その引っ掛かりと、じっくり向き合うことにしました。

繰り返し聴いているうちに、意外にも、私の幼い頃の気持ちがムクムクと湧き出してきました。

わたしの中の何かが、フレーズにヒットしたようでした。

私の母は、古いしきたりの大家族の家に嫁いできました。

嫁に来て、それは大変な日々を過ごしていました。

私は大きくなってから、母の当時の苦労話をありありと聞かされてきたので、母の苦しさは痛いほど分かっています。

そんな状態の母に育てられた私は、幼い頃

「手のかからないとても良い子」だったそうです。

母にとっての私はそういう存在だったようで、よく聞かされました。

その頃の私が何を考えていたのか、記憶は残っていません。

でも、この曲を聴きながら思ったことがあります。

 

私は、幼いながらも「母の辛さ」を敏感に感じ取っていた気がします。

どういう時に母が不機嫌になり、威圧的になり、怒鳴るのか、よく観察していた。

それは同時に

どうしたら母が笑顔で過ごせるのか、笑顔になれなかったとしても、どうしたら母が苦しまずに過ごせるのかを、いつも考えていたのかもしれない、と。

小さかった頃の私は、母を救ってあげたかったのかもしれません。

子どもは、お母さんのことをよく見ています。

そして、お母さんが思ってる以上に子どもは、お母さんのことを心配しています。

お母さんが苦しそうであったら、子どもは、お母さんを助けてあげたいと思っているものなんです。

母はきっとそんなことには気づいていなかったでしょう。

いつも大変そうな母を見て、私は「迷惑をかけないでいることが母の救いになる」と思っていたのだと思います。

だから、「手のかからない良い子」だったのだと。

どういうことをしたら母が怒るのか、どういうことをしたら母のイライラが増すのか、子どもながらによく観察し、そうならないように、母が少しでも笑顔でいられる時間が長くなるように、私は最新の注意を払っていたのだと思います。

それが、その時の私にできること

つまり、

母への愛情だったんでしょう。

そんな私は、「かわいそうな子」ではありません。

むしろたくましかったのだと思います。

母を助けてあげたい。支えてあげたいと、考えていた。

小さい頃から甘えるのではなく、誰かを助けてあげたいと思っていたのかもしれないという考えに至ったら、ついでに、今の私も「そうなんじゃない?」と気づきました。

娘のことは全力でサポートするし、旦那のことも、少しでも悩んでいることがあれば私に話してほしいと思っています。

家族なんだから、一緒に解決していこうよ。一人で抱え込まないで!って思うんです。

そう考えているのが、私なんだと気付きました。

まだ、うまく言葉を伝えられなかった私は、「油断したら負けだ!」といつも緊張感と戦ってた母にこう言いたかったんだと思います。

お母さん大丈夫だよ。私はお母さんの味方だから、安心していいよ。全員敵じゃないし、戦わなくても大丈夫。怖くないよ。

「Mela!」の歌詞に、こうあります。

「こんな僕も君のヒーローになりたいのさ」

今も昔も、私はたくましい。

私が味方についたら、最強だよ!

絶対に見捨てない。

だって、蠍座だからね☆

※ちなみに私は太陽だけでなく、水星・火星・天王星も蠍座です。