発表会が終わって、控え室に戻ってきたとき。

堂々とやり切った顔で出てきたかと思ったら、ふいに目に涙をためて「見てた?」と聞いてくる。獅子座の子どもたちの表と裏の顔を、例え話で表すとそんな感じ。

獅子座の子どもたちは、舞台の上では誰よりも眩しい。でも、舞台裏にはもう一つの顔があります。それをちゃんと知っている大人が、そばにいるかどうか。それが、この子の育ちにとって、とても大きなことなのだと思っています。

"見ていて"の裏側にあるもの

獅子座は、火の星座です。表現することへの喜び、人を楽しませたいという気持ち、自分を思いきり出したいというエネルギー。それがこの星座の、生まれ持った光。

「見て見て!」「すごいでしょ!」「ねえ、気づいた?」——獅子座の子どもたちの口からは、こういう言葉がよく出てきます。元気でいいな、と思う反面、「また始まった」と少し疲れてしまう日もあるかもしれません。

でも、この「見ていて」という声の奥には、もっとやわらかいものが隠れています。

認めてほしい、というより——"私はここにいる"と、確かめたい。この子たちは、見てもらうことで自分の存在を感じているところがある。だから見てもらえないと、思った以上に深く傷つく。外では堂々としているのに、家に帰ってからしょんぼりしていたり、褒めてもらえなかった日は妙に静かだったり。

その繊細さが、意外と気づかれにくいのが獅子座の子どもたちなんです。

「見ていたよ」の一言が、この子の土台になる

あるセッションで、8歳の獅子座の女の子を育てているSさんが、少し困った顔でこう話してくれました。「うちの子、褒めても褒めても足りないみたいで。どこまで褒めればいいんだろう…って正直、疲れてしまうことがあって」と。

気持ち、すごくわかります。毎日全力で向き合っているのに、なんでまだ足りないんだろうって感じる日があっても、当たり前だと思う。

ホロスコープを一緒に読みながら、「褒める量より、見ていたよという実感を渡してあげることが大切かもしれません」という話をしました。

「100点取ったね」より「最後まで諦めなかったね」。「上手だったよ」より「あそこの表情、すごくよかった」。結果への評価より、その子自身を見ていたという"証拠"を返してあげること。

それがこの子たちの、本当の意味での栄養になっていくのだと思います。

Sさんは「量じゃなくて、解像度なんですね」とおっしゃっていました。まさにそうなんです。

この子の光を、もっと自由に

獅子座の子どもには、表現できる場所をたくさん用意してあげることが、とても合っています。習い事でも、家の中でも、「あなたが主役になっていい時間」をつくってあげること。

そして、うまくいかなかったときほど、そっと「見ていたよ」と伝えてみてください。結果じゃなくて、挑戦した姿を見ていたよ、と。

獅子座の子どもが自分の光を信じられるようになるのは、誰かが先にその光を信じてくれた経験があるから。

舞台の上だけじゃなくて、舞台裏のこの子も、ちゃんとかわいい。そう思えている親の目が、この子の自信の根っこになっていきます。

「見てた?」という問いへの答えは、「見てたよ」ただそれだけでいい。その一言が、この子の中でずっと光り続けます。