占星術の世界では、下弦の月は「手放し」や「整理」のタイミングとされています。満月で最高潮に達したエネルギーを統合し、新月に向かって不要なものをそぎ落としていく時期です。

牡牛座下弦の月が問いかける「黙っていてはダメ」というメッセージ
しかし、今回の牡牛座下弦の月は、私たちに単なる手放し以上の、もっと深いメッセージを投げかけています。それは、「黙っていてはダメだ」という、力強い呼びかけです。
今回の下弦の月は、牡牛座24度で起こります。この度数のサビアンシンボルは、「馬にまたがり骸骨の締め具をつけたインディアン」という、一見すると少し不気味なシンボルです。
このシンボルは、自然の力(馬)と過去の経験や本質(骸骨)を巧みに操り、自己を守るための強い意志を示しています。これは、「自分の価値観や守るべきものを守るためには、時に攻撃的になることも辞さない」というメッセージだと解釈できます。
過度に慎重になりすぎて、大切なものを守れなくなることがあります。日本の「石橋を叩いて渡る」ということわざも、度が過ぎると、石橋を叩き割ってしまい、向こう岸に渡れなくなるように、自分を守りすぎることは、成長の機会を失うことにもつながりかねません。
今回の下弦の月には、以下のようなアスペクトが影響しています。
獅子座太陽とのスクエア(葛藤):
「私はこうありたい!」という自己表現(獅子座太陽)と、現実的な安定や所有(牡牛座月)がぶつかり合っています。この葛藤は、「本当に大切なことは何か」を自問自答するよう私たちに促します。
蟹座金星・木星コンジャンクションとのセクスタイル(調和):
調和や愛、安心感を示す蟹座のエネルギーが、穏やかな雰囲気をもたらします。しかし、この調和が、「波風を立てたくない」という気持ちを生み、結果的に何も行動できない原因になる可能性も示唆しています。
今回の牡牛座下弦の月は、私たちに「周りの目を気にして黙っている臆病さ」や「過度な調和を求めるあまり行動できない自分」を手放すよう求めているのです。
本当に大切なものを守るため、自分の価値観を確立するためには、時には勇気を持って発言し、行動しなければなりません。それは、真の豊かさや、自分らしい人生を手に入れるための、大切な一歩なのです。
この下弦の月を機に、あなたが本当に大切にしているものは何か、そして、それを守るために何ができるのかを、今一度考えてみてはいかがでしょうか。
西洋占星術の勉強中です。太陽、水星、金星、アセンダントが双子座の私は天王星が双子座に入ってすっかり刺激を受けてしまい記事の投稿をしてみようかなんて… はたして続くのでしょうか?