2025年8月11日、獅子座で逆行していた水星が順行に戻ります。
今回の水星順行は、ただの「コミュニケーションの復活」にとどまらない、より深い意味を持っています。サビアンシンボルと複合アスペクトから読み解く、今回の星の配置が私たちにもたらす影響について考察していきましょう。

 獅子座5度「絶壁の端にある岩の塊」が象徴するもの

水星が順行に戻るタイミングは、獅子座5度という特別な場所で起こります。このサビアンシンボルが示すのは、「絶望的な状況の淵に立ちながらも、揺るぎない意志と自己を確立しようとする姿」です。
つまり、これまで現実的な問題に直面し、身動きが取れなくなっていた状況に終止符が打たれることを示唆しています。逆行期間中に見つめ直した課題を乗り越え、ついに一歩を踏み出す時が来たのです。

「ホームベース」という強力な複合アスペクト

さらに重要なのは、この獅子座水星が「ホームベース」と呼ばれる強力な複合アスペクトの一角を担っていることです。
獅子座水星(自己表現、創造性)
天秤座火星(行動力、他者との調和)
双子座天王星(革新的なアイデア)
牡羊座土星(逆行中:過去の課題)
牡羊座海王星(逆行中:理想と現実)
水瓶座冥王星(逆行中:根本的な変容)
この「ホームベース」は、安定した土台を築き、そこから新しい未来を創造していくエネルギーを持つアスペクトです。
過去から続く課題(逆行中の土星や海王星)や、深い部分での変容(逆行中の冥王星)を内省した上で、今回の水星順行が、未来へと続く「揺るぎない土台作り」のきっかけになることを物語っています。

結論:この時期は「新たな土台」を築く時

今回の水星順行は、単なる日常的なリセットではありません。
逆行期間中に直面した困難や課題を「絶壁の岩」のように乗り越え、自己を確立する。そして、複数の星が示すエネルギーを使い、これからずっと続いていくような、新しい土台を作り始めるタイミングです。
獅子座のエネルギーを最大限に活かし、あなたの自己表現や創造性を、未来へ向けて力強く打ち出していきましょう。