
水瓶座満月が問いかける「手放す勇気」:今の社会に響く「番犬」のメッセージ
満月は常に、一つのサイクルが完了し、何かを「手放す」タイミングを告げると言われています。そして水瓶座の満月は、単なる個人的な解放に留まらない、もっと大きなメッセージを私たちに投げかけているようです。
満月が位置する水瓶座17度のサビアンシンボルは、「ガードをしている番犬」です。このシンボルは、忠誠心や保護、境界線を守る姿を象徴します。
満月のタイミングでこのシンボルが示されることは、「すでに十分にガードし終えたから、もうその役割を手放す時」という深いメッセージを意味すると解釈できます。
では、私たちは何を「ガード」し、そして何を「手放す」べきなのでしょうか?
皆さんは、実家暮らしの時には気づかなかった親のありがたみを、一人暮らしを始めて初めて実感した経験はありませんか? 「いて当たり前」だった存在が、いなくなって初めてその大切さに気づく。
実は今、私たちの社会全体も、これと似た状況にあるのではないでしょうか。
政府や企業、自治体といった「親」のような存在が、社会の基本的な実務やインフラを「ガードする番犬」として、当たり前のように運営してくれていました。それが「普通」だからこそ、私たちはそのありがたみを意識することは少なかったのです。
しかし、SNSが普及し、誰もが声を上げられるようになった現代。新しいことを試みて失敗すれば、瞬く間に激しい批判の嵐が吹き荒れます。その「叩き」が大きすぎて、本来進めるべき実務が滞り、新しい挑戦がしにくくなっているのが現状です。トライアンドエラーができない社会は、なかなか前に進むことができません。
これはまさに、私たち一人ひとりの「自己保身が過ぎる」状態、そして「細かいことでチクチク言ってしまっている」状態を表しているのではないでしょうか。
水瓶座満月のホロスコープには、「ホームベース」という珍しい複合アスペクトが形成されています。これは、天秤座火星、逆行中の獅子座水星、双子座天王星、逆行中の牡羊座土星、逆行中の牡羊座海王星、そして逆行中の水瓶座冥王星といった多くの天体が関与しています。
この「ホームベース」は、私たちがこれまで守ってきたものを手放した後、自分にとって本当に安定した「新しい本拠地」を再定義する必要があることを示唆しています。
逆行中の天体が多いことからも、これは過去のやり方、古い社会構造、そして私たち自身の思考パターンを根本から見直し、再構築する時期であることを告げています。過剰な「ガード」を手放し、より柔軟で、失敗を恐れずに新しい関係性や社会システムを築いていく必要があるのです。
今回の水瓶座満月は、私たちにこう問いかけています。
「あなたは、これまで何を、どれほど懸命にガードしてきましたか? そして今、そのガードは本当に必要ですか? もしそうでないなら、何を、どのように手放しますか?」
過剰な警戒心や批判を手放し、建設的な議論や、新しい挑戦へと踏み出す勇気を持つこと。それが、この満月が私たちに求めることなのかもしれません。
このパワフルな水瓶座満月のエネルギーを借りて、古くなった「番犬」の役割から解放され、より軽く、そして創造的な未来へと一歩を踏み出してみませんか?
西洋占星術の勉強中です。太陽、水星、金星、アセンダントが双子座の私は天王星が双子座に入ってすっかり刺激を受けてしまい記事の投稿をしてみようかなんて… はたして続くのでしょうか?