地球から見える世界は、わたしを主人公にした物語を語りかける。けれど、太陽の視点に立ったとき、そこにはもっと広く、もっと深い物語が広がっていた。その物語は、わたしという存在が宇宙そのものと響き合うための譜面だった。
地球から見る空に映る星々は、
わたしにどんな人生をもたらすのだろうか。
人生の主人公であるわたしが
この現実を生き抜いていくために、
どう生きて、何を得て、
どう変化していくのか。
その物語は、
限られたわたしだけの
世界で紡がれていく。
好奇心の翼を広げ、
そこから空高くへと
飛び出して行ってみよう。
高く、高く、
うんと高いところへ。
すると、目の前には
広大な宇宙が広がり、
太陽が小さなあなたを
優しく見つめていることに
気づくだろう。
「あなたは、あなたのままでいい」
地球から見た世界から、
太陽から見た宇宙全体の中に
小さなわたしがいる世界へ。
豆粒のようなわたしが、
小さいままでありながら、
この広大な宇宙と同じくらい
とてつもなく大きな存在に感じられる。
それは、自分という存在と
“宇宙そのものの意志”との繋がりを
感じることができているから。
この不思議な感覚が、
本当のわたしを照らす
光となっていく。
もはや、自分は
この世界の中心ではなくなり、
思考も、感情も、思い込みも、
肉体すらもない。
そんな真っさらなわたしが、
この宇宙で
どんな響きを奏でていくのか。
壮大なシンフォニーの
ひとつになるのだ。
遠いむかしに描いたまま、
忘れてしまっていた魂の地図。
星々が描き出した、
魂の意図を記した設計図。
わたしだけの“宇宙の譜面”を
思い出していくように、
本当のわたしに出会っていく。
心のずっと奥で、
ずっと待ち望んでいた。
内側に届いてくる
何か静かな、確かな感覚。