蟹座は、12星座それぞれの特徴を人の一生になぞらえる世界観の中で「初めて自分以外の人への愛おしさを感じる思春期の頃」を象徴します。

 蟹はその堅い甲羅で中の柔らかい身を守っています。蟹座も自分の愛しい人、大切なものを全身全霊で守ろうとします。親蟹が子蟹を肌身離さず育てるように、「守りたい」と思う相手に果てない愛情を注ぎます。感情を大切にするといわれる水の星座でもあり、支配星も感情や母性を司る月なので、豊かな感情をその身のうちに湛えていることでしょう。

 とはいえまだ若いエネルギーなので、守りたいものとそうでないものを区別してしまうところもあるかもしれません。若さゆえの自分本位は時に周りが見えなくなることもありますが、経験を重ねると怖くてできない「まっすぐな愛しかた」ができるのもまた若さゆえ。愛情に勝る強さはないのです。