なぜ同じ星座なのに、働き方がこんなに違うんだろう?
「私、牡羊座なのに全然行動的じゃないんです」「双子座だけど、実はコツコツ型なんですよね」——鑑定をしていると、こんな声をよく聞きます。
実は、雑誌の星座占いで見る「太陽星座」だけでは、あなたの本当の仕事スタイルは見えてきません。職場での第一印象や、無意識に取ってしまう行動パターンには、「アセンダント(上昇宮)」という、もう一つの重要な星座が深く関わっているんです。
私自身、IT企業で働いていた頃は「なぜ自分は周りと違う働き方をしてしまうんだろう」と悩んでいました。でも占星術を学んで、太陽星座とアセンダントの違いを知ったとき、「あぁ、だからか」と腑に落ちたんです。自分の中に二つの異なる「働く自分」がいることに気づいた瞬間でした。
今日は、太陽星座とアセンダントという二つの視点から、あなたの本当の仕事スタイルを読み解いていきます。もしご自身のアセンダントがわからない方は、星読みテラスの無料ホロスコープで調べてみてくださいね。出生時刻がわかれば、すぐに確認できます。
太陽星座とアセンダント、何が違うの?
太陽星座は「あなたの人生の目的」や「本質的な価値観」を表します。長い人生をかけて育てていく、いわば「人生のテーマ」です。
一方、アセンダントは「あなたが社会に見せる顔」「無意識の行動パターン」を表します。特に初対面の印象や、仕事を始めたばかりの頃の振る舞いには、アセンダントの影響が強く出るんです。
例えば、太陽星座が蟹座で「人を育てることに喜びを感じる」という本質を持っていても、アセンダントが射手座なら「まずは自由に動き回りたい」という行動パターンが先に出ます。この二つのバランスを取ることが、自分らしい働き方を見つける鍵になります。
クライアントさんの中に、こんな方がいました。太陽星座は山羊座で「着実にキャリアを積みたい」という思いがあるのに、アセンダントが双子座で「色々なことに手を出してしまう」自分に悩んでいたんです。でも、これは矛盾ではなく、「好奇心を活かしながら、最終的には専門性を深めていく」という独自のキャリアパスだと気づいたとき、すごく楽になったとおっしゃっていました。

12星座別:太陽星座とアセンダントで見る仕事スタイル
牡羊座(おひつじ座)
太陽星座が牡羊座の場合 人生をかけて「新しいことに挑戦する勇気」を育てていきます。最初は失敗も多いかもしれませんが、年齢を重ねるごとに、その行動力は確かなリーダーシップに変わっていきます。仕事では「誰もやったことがないこと」に魅力を感じ、開拓者としての役割を担います。
アセンダントが牡羊座の場合 第一印象は「エネルギッシュで決断が早い人」。会議でもすぐに意見を言い、プロジェクトのスタートダッシュは誰よりも速いでしょう。ただ、これは「素顔」というより「社会に見せている顔」。実は内心、もっと慎重に考えたいと思っているかもしれません。
牡牛座(おうし座)
太陽星座が牡牛座の場合 「価値あるものをじっくり育てる」ことが人生のテーマ。急がず、自分のペースで確実に積み上げていく働き方を大切にします。お金や物質的な豊かさも重要ですが、それ以上に「心地よさ」や「美しさ」を仕事に求めます。
アセンダントが牡牛座の場合 職場では「安定感のある、信頼できる人」という印象を与えます。焦らず、落ち着いて物事を進める姿勢が周りに安心感を与えるんです。ただ、太陽星座が火のエレメント(牡羊座、獅子座、射手座)の場合、内心はもっとスピーディーに動きたいと感じているかもしれません。
双子座(ふたご座)
太陽星座が双子座の場合 「情報を集めて、人と人をつなぐ」ことに喜びを感じます。一つのことを極めるより、幅広い知識を持つマルチプレイヤーとして活躍する道が向いています。コミュニケーション能力を活かした仕事で輝きます。
アセンダントが双子座の場合 初対面では「話しやすい、フレンドリーな人」という印象。好奇心旺盛に見え、色々な話題についていけます。でも、太陽星座が水のエレメント(蟹座、蠍座、魚座)なら、本当はもっと深い関係を求めているかもしれません。
蟹座(かに座)
太陽星座が蟹座の場合 「誰かを守る、育てる」ことが人生の目的。職場でも後輩の面倒を見たり、チームの雰囲気を大切にしたりします。感情を大事にする働き方を選ぶと、本来の力が発揮できます。
アセンダントが蟹座の場合 第一印象は「優しくて、気配りのできる人」。相手の気持ちを察して動く姿勢が評価されます。ただ、太陽星座が風のエレメント(双子座、天秤座、水瓶座)の場合、感情より論理を優先したいと内心では思っているかも。
獅子座(しし座)
太陽星座が獅子座の場合 「自分らしさを表現する」ことが人生のテーマ。仕事でも創造性を発揮できる場所、自分の個性が認められる環境を求めます。リーダーとして輝くことも、獅子座の大切な使命です。
アセンダントが獅子座の場合 職場では「華があって、存在感のある人」という印象。自然と注目を集め、周りを明るくする雰囲気を持っています。でも、太陽星座が地のエレメント(牡牛座、乙女座、山羊座)なら、本当はもっと地味にコツコツやりたいと思っているかもしれません。
乙女座(おとめ座)
太陽星座が乙女座の場合 「完璧に仕事をこなす」ことに喜びを感じます。細部へのこだわりと分析力が強みで、品質管理や改善提案が得意。誰かの役に立つことが、何よりのモチベーションです。
アセンダントが乙女座の場合 第一印象は「きちんとしていて、仕事が丁寧な人」。細かいところまで気を配る姿勢が信頼を生みます。太陽星座が火のエレメントなら、内心はもっと大胆に動きたいと感じているかもしれません。
天秤座(てんびん座)
太陽星座が天秤座の場合 「調和とバランスを作る」ことが人生の目的。対立する意見をまとめたり、美しいものを生み出したりする仕事で輝きます。人間関係を大切にする働き方を選ぶと、本来の力が出ます。
アセンダントが天秤座の場合 職場では「洗練されていて、協調性のある人」という印象。誰とでも上手にやっていける社交性が魅力です。太陽星座が水のエレメントなら、本当はもっと深く一人と向き合いたいと思っているかもしれません。
蠍座(さそり座)
太陽星座が蠍座の場合 「深く掘り下げて、本質を見抜く」ことが人生のテーマ。表面的な仕事では満足できず、専門性を極めたり、隠された真実を明らかにしたりする道が向いています。
アセンダントが蠍座の場合 第一印象は「ミステリアスで、深みのある人」。簡単には心を開かない印象を与えるかもしれません。太陽星座が風のエレメントなら、本当はもっと軽やかにコミュニケーションを取りたいと感じているかも。
射手座(いて座)
太陽星座が射手座の場合 「視野を広げて、可能性を探求する」ことが人生の目的。自由な働き方を好み、学び続けることで成長します。海外や教育、哲学的なテーマに関わる仕事で輝きます。
アセンダントが射手座の場合 職場では「前向きで、冒険心のある人」という印象。新しいことに挑戦する姿勢が周りを刺激します。太陽星座が地のエレメントなら、内心はもっと安定を求めているかもしれません。
山羊座(やぎ座)
太陽星座が山羊座の場合 「長期的な目標に向かって、着実に進む」ことが人生のテーマ。責任感が強く、キャリアを積み重ねることに喜びを感じます。社会的な達成を大切にする働き方です。
アセンダントが山羊座の場合 第一印象は「真面目で、責任感のある人」。仕事に対する姿勢がしっかりしているという評価を受けます。太陽星座が火のエレメントなら、本当はもっと自由に動きたいと思っているかもしれません。
水瓶座(みずがめ座)
太陽星座が水瓶座の場合 「独自の視点で、未来を創る」ことが人生の目的。既存のやり方にとらわれず、革新的なアイデアを生み出します。個性を活かせる仕事、社会貢献できる仕事で輝きます。
アセンダントが水瓶座の場合 職場では「ユニークで、一歩先を行く人」という印象。常識にとらわれない発想が評価されます。太陽星座が水のエレメントなら、本当はもっと感情を大切にしたいと感じているかもしれません。
魚座(うお座)
太陽星座が魚座の場合 「共感と想像力で、人を癒す」ことが人生のテーマ。境界線が曖昧で、相手の気持ちに寄り添う能力が高いです。芸術や癒し、スピリチュアルな分野で力を発揮します。
アセンダントが魚座の場合 第一印象は「優しくて、柔らかい雰囲気の人」。相手に合わせる柔軟性が魅力です。太陽星座が風のエレメントなら、本当はもっと論理的に話したいと思っているかもしれません。

二つの「自分」を統合して、本当の働き方を見つける
太陽星座とアセンダント、この二つの星座は矛盾しているように見えるかもしれません。でも、私はこう考えています——これは矛盾ではなく、あなたの中にある「多様性」なんです。
アセンダントは「社会への入口」。太陽星座は「人生のゴール」。最初はアセンダントの特徴が強く出ますが、年齢を重ねるごとに、太陽星座の本質が前面に出てきます。
私自身、IT時代はアセンダントの影響で論理的に振る舞っていましたが、今は太陽星座の直観を大切にする働き方にシフトしました。どちらも私の一部で、どちらも大切。その二つを統合したときに、本当の自分らしい働き方が見えてくるんです。
あなたの太陽星座とアセンダント、それぞれがどんなメッセージを持っているか、ホロスコープでぜひ確認してみてください。きっと、「だから私はこうだったんだ」という発見があるはずです。
星の配置は変えられないけれど、それをどう活かすかは自分で選べます。あなたらしい働き方を、一緒に見つけていきましょう。