先日、セッションを終えた帰り道のことです。夕方の空がうっすらオレンジに染まっていて、ふと立ち止まってしまいました。

その日のクライアントさん、Mさん(仮名)のことを考えながら歩いていたんです。

Mさんは射手座の方。職場でこんなことがあったと話してくれました。会議の場で、上司のアイデアに対して「それ、正直あんまり意味ないと思うんですけど」とズバッと言ってしまったと。もちろん悪気はまったくない。ただ、本当にそう思ったから、口から出た。でも場が凍りついて、それからずっと「なんであんなことを言ったんだろう」と自分を責め続けていました。

「私って、どこかおかしいんですかね」

そのひと言が、帰り道もずっと頭の中で響いていました。

射手座の「正直さ」はどこから来るのか

射手座を表す言葉を思い浮かべると、自由、冒険、哲学、楽観……そして「正直」という言葉も自然と出てきます。

射手座の方々と接していて感じるのは、この正直さに「悪意が一切ない」ということ。思ったことがそのまま口から出るのは、嘘をつくことへの本能的な抵抗感があるからだと思っています。射手座の星のエネルギーには、遠くを見渡す矢のような性質があります。小さな社交辞令より、もっと広い視野で物事を捉えようとする。だから近すぎる距離感の「場の空気」が、ちょっと苦手なんです。

Mさんも、セッションを重ねるうちに気づいてくれました。「私は嘘をつきたくなかっただけなんですよね」と。そう、おかしくなんてない。ただ、正直すぎるだけ。

「ズバッと言える」は、磨けばユーモアになる

ここで少し視点を変えてみたいんです。

世の中で「面白い人」と言われる方たちって、実は「誰もが心の中では思っているけど言えないこと」をズバッと言える人が多いと思いませんか。あ、それ言っていいんだ、という瞬間の笑い。あの感覚です。

射手座の正直さは、ユーモアの原石に似ています。磨く前は少しとがっていて、扱い方がわからなくて、人を傷つけてしまうこともある。でも、タイミングとほんの少しの「愛」を添えると、それが場を和ませる一言に変わる。

たとえば、「これ意味ないと思う」という一言も、ちょっとだけ笑いを乗せて「正直に言うと……私だったら苦手かもです(笑)」にするだけで、同じ内容でも受け取られ方がずいぶん変わります。正直さの中身はそのまま。包みかたを少し工夫するだけ。

セッションを通じて射手座の方と話していると、笑いのセンスがもともとある方が多いな、とよく感じます。それはたぶん、世界をまっすぐ見ているからこそ見えるものがあるから。斜めに見ないぶん、みんなが薄々感じていることをパシッと言葉にできる。


Mさんはその後、「ちょっと笑いながら言ってみるようにしました」と教えてくれました。毎回うまくいくわけじゃないけど、自分を責める回数はずいぶん減ったと。

正直さって、弱点じゃなくて個性なんですよね。「直さなきゃ」と思い続けることより、どう輝かせるかを考える方が、ずっと楽しくなる気がしています。

あなたの中の「ズバッと言いたいこと」、今度は少し笑いを添えて、解放してみてくださいね。

また次回、星のお話をしましょう。