先日、クライアントさんとのセッションの帰り道、川沿いを歩いていたんです。夕暮れの光が水面に溶けて、どこまでが空でどこからが川なのか、境目がわからなくなるような景色でした。ふと、「魚座の愛って、こんな感じかもしれない」と思ったんです。


どこまでが私で、どこからがあなたなのか


魚座の太陽や月を持つ方々と接する中で、いつも感じることがあります。それは、相手の感情と自分の感情の境界線がとても薄いということ。


ある魚座の月を持つ女性クライアントさんが、こんなことを話してくれました。「友達が泣いていると、私も涙が出てくるんです。理由もわからないのに、胸が苦しくなって」。彼女は自分のことを「おかしい」と思っていたようでしたが、そうじゃないんですよね。


魚座の愛は、相手の痛みを自分の痛みとして感じてしまう。相手が笑えば自分も嬉しくて、相手が傷つけば自分も傷ついてしまう。まるで水が器に合わせて形を変えるように、魚座の人は相手の感情に自然と溶け込んでいくんです。


それは見返りを求めない、無条件の愛です。「こうしてあげたから、こうしてほしい」じゃなくて、ただ相手が幸せであってほしいという純粋な想い。境界線がないからこそ、相手の幸せがそのまま自分の幸せになるんですね。


その優しさが、時に苦しみにもなる



でも、その美しい共感力が、時には苦しみにもなります。


相手の感情を深く感じすぎて、「これは私の感情なのか、相手の感情なのか」わからなくなってしまう。自分が悲しいのか、相手の悲しみをもらっているのか、区別がつかなくなる瞬間があるんです。


魚座の方からよく聞くのは、「自分がない気がする」という言葉。周りの人に溶け込みすぎて、自分の気持ちが見えなくなってしまう。相手を優先しすぎて、疲れ果ててしまうこともあります。


でも、ここで大切にしてほしいことがあります。その優しさは、あなたの弱さじゃないということ。境界線がないからこそ感じられる世界があって、その繊細さがあるからこそ救われる人がいるんです。


川の水は、石にぶつかれば形を変え、流れを変えながら進んでいきますよね。魚座の愛も同じで、相手に合わせて形を変えながら、でも静かに流れ続けています。その柔らかさこそが、魚座の愛の深さなんだと思うんです。


ただ、時々でいいから、自分の心に戻ってくる時間を持ってください。お風呂にゆっくり浸かるとか、水辺を散歩するとか、静かに自分の呼吸を感じるとか。そうやって「私の感情」を確かめる時間が、あなたを守ってくれます。


境界線のない愛は、とても美しいもの。でも、その優しさを保つためにも、自分自身にも優しくしてあげてくださいね。


今夜は、あなたの中の静かな水面に、何が映っているか眺めてみてください。おやすみなさい。