私の人生に置かれていた「目印」のような出会い。
魚座太陽・木星8ハウスとして感じた体験を綴ります。(月/乙女座)
占星術で8ハウスは、「遺産や相続」「継承」「文化的財産」「深層心理」などを司るハウスです。
私は囲碁が好きで、子どもたちも地元の「ジュニア囲碁クラブ」に通わせていました。
そこで出会ったT先生は、私にとって人生の分岐点にいた方だと確信しています。
人は生まれる前に、人生のおおまかな計画、「ブループリント」を描いてくるという説がありますね。
「宿命」は、生まれた時に背負う性別や出生地、時代、両親、育つ環境など。
それに対して「運命」は、自分の自由意志で決め進んでいくものです。
それでも、あらかじめ「こんなことを経験する」と決めてきたテーマがあり、どんなふうに歩んでも、人生の節目節目に必ず通る「目印」が置かれているようなイメージを私は持っています。
その目印は、「人」であることも多い。
つまり、人との出会いです。
ジュニア囲碁クラブで出会ったT先生は、間違いなく私にとってその「目印」でした。
先生は市の行政にも関わるなど多方面で活躍されていて、大変顔の広い方でした。
クラブにおいては「先生・保護者・こどもたち」の三位一体の協力が大事だと、信念と理念を持っておられました。
一言でいうなら「カリスマ性」のある方で、おじいちゃんなのですが、恵比寿さまのようなふくよかで優しいニコニコ笑顔を、いつも子どもたちと保護者に向けてくださいました。
一方で高齢にもかかわらず、囲碁界のために多方面で動かれていて、クラブのために国から「親子事業」の補助金を受けるべく、年間を通して書類仕事だけでもかなり睡眠を削っておられたようです。
私は保護者会役員をしているときから、先生にいろいろと使っていただきました。
先生のカリスマ性なのか、こちらも先生のお役に立てることに喜びを感じていました。
先生からのご相談や頼みには、無理難題や未経験なことでも、つい「なんとかしてあげたい」と思ってしまうんです。
人前で話すことが苦手だったのに、気がつけば300人規模の大会の司会を7年も続け、子どもたちを教える先生側に入っていました。
また「パパママ囲碁サロン」を開き、子どもたちが夢中になっていることに興味を持ってもらおうと、その親御さんたちに囲碁を教えたり。
クラブのホームページも作り、気づけば5年近く執筆運営していました。
本当に多くの機会とチャンスをいただき、このクラブのお手伝いを通して、今私が使っているスキルも育てられたと思っています。
そして、先生が他界される直前、培った人脈を頼りに、女性だけの囲碁大会を知人と三人で立ち上げました。
大会初開催の当日には、すでに先生は足を運べない状態で、お見せすることは叶いませんでした。
周囲の識者からは「女性だけの大会では20人も集まれば良い方だろう」と言われていましたが、当日は120名ものお客様が参加してくださいました。
先生に本当にお見せしたかった。
囲碁界を盛り上げたい、その意思を引き継ぎ、先生の信念も受け継ぎ、その大会は今年で第6回目を迎えます。
現在スポンサーさんも3社つき、第10回までは頑張りたいと思っています。

先生が他界されたとき、人にリーディングしてもらった「魂の思い」の言葉が、今も私の胸に響いています。
「世話になった。ーーさんも自分の好きなことを、好きなように楽しんでやったらいい。ありがとう。」
今は占いに出会い、囲碁も占いも、他のことも大事にして、楽しみながら人生を歩んでいきます。
読んでくださったあなたの人生にも、
あたたかな「目印」との出会いがありますように。