太陽星座・獅子座が香る風景は、
真夏の午後の、誰もいない校庭の匂いに似ています。
陽射しがじりじりと地面を焦がし、
蝉の声が空に溶けていく頃。
誰かが走り抜けたあとに残る、
熱と輝きの余韻。
ブランコが静かに揺れていて、
遠くからラジオの甲子園中継が聴こえてきたりする。
ガラス越しの夕陽に照らされて、
部屋の中の埃まで金色に見える瞬間、
胸の奥でふと、何かを守りたくなる。
それはたぶん、昔見た夢の名残り。
そして、これからの勝利への信頼
獅子座の香りは――
懐かしい栄光の記憶と、
これからも誇らしく咲こうとする魂の匂い。
誰にも見えなくても、心の中の太陽は、
今日もちゃんと昇っている。