大事な用事だって、わかっているのに・・・
明日は大事な用事があるのに、 ダラダラと夜更かししてしまう。しっかり準備をすればできることなのに、 なぜか気が進まない、手をつけられない。まるで、
「自分自身でうまくいかない理由を作っている」 みたい。こんなこと、ありませんか?私はつい最近やってしまいました。
明日は大事な用事があるのに・・・ 自分から約束した、やりたいことなのに・・・。どういうわけか、こんな時に限って夜更かしが止まりません。
「今その漫画を読む必要ないのに・・・」「寝たらいいのに。早く寝ようよ・・・」 と、自分でツッコミを入れながらもやめられませんでした。
自尊心を守る、心の働き
この現象は心理学的にも認められています。 その名も、 【自己防衛的失敗戦略】 (Self-Handicapping)例えば寝不足や準備不足など 「失敗する原因」を自分で作ったり、「全然準備できてないから!」 「私今日ほんと寝てないんで~」 と言いふらしたりして、自尊心を守ろうとします。
これは誰にでもある、自分を守ろうとする心の働き。
あなたの意思が特別弱いというわけではありません。
月=失敗を恐れる小さな子供
星読みでは、生まれつき体に備わった機能や無意識の反応は月の領域です。また、月が担当する年齢域は0歳〜7歳。つまり月は、内なる小さな子供でもあります。小さな子供にとって、
「自分の全力で挑んだのに失敗してしまった」ということは、とても受け入れ難いこと。まるで自分の存在がまるごと否定されるような、深く傷つく出来事と言ってもいいかもしれません。もうあんな思いは嫌だ、もう傷つきたくない―
私たちの中の月は必死になって、夜更かしをさせたり、今しなくてもいい掃除をさせたり・・・なんとかして「全力を出せない状況」「失敗しても仕方がない理由」を作ろうとします。そうすることで、緊張を和らげて、安心しようとしているのですね。
どうやって抜け出すの?
自己防衛的失敗戦略は、誰の心にも備わっている仕組み。完全にゼロにするのは難しいですが、意識することで切り替えやすくなります。まずは 「今、自己防衛的失敗戦略モードに入っているな」 と気づけること自体が大きな一歩。更に、「失敗したら価値が無い」という思いこみを少しずつ解きほぐす。 →「失敗は挑戦した証」「挑戦したからわかったことがある」と置き換える。
小さな挑戦から始めて、成功体験を重ねる。 →自信は最初からあるものではなく、育むもの。
成功した時の明るいイメージや感覚を味わう。 →不安よりワクワクを大きくしていく。
こんな風に、すこしずつ進んでいけるといいですね。
月=小さな子供は、頭ごなしに「大丈夫だから!!心配しないで!!」と言っても、納得しません。強く言うとかえって泣いてしまうかも。優しくゆっくり、「大丈夫だった」「できた!」という体験を積み重ねて、不安をほぐしてあげましょう。