こんにちは、星読み師の浅海ゆず花です。
今日は占星術から少し離れて、私がいつも大切にしている「直感の受け取り方」についてお話ししようと思います。
最近、こんな経験はありませんか?
ふとした瞬間に「あ、これだ」と思ったのに、結局頭で考えすぎて別の選択をしてしまった。後になって「やっぱり最初の直感が正しかったな」と後悔する...。
私自身、星を読むときに一番大切にしているのが、この「直感」なんです。ホロスコープをパッと見たときに感じる色や音、風景。それが、どんな占星術の教科書よりも、その人にとって必要なメッセージを運んでくれる。
でも、直感って、どうやって受け取ればいいんでしょう?
今日は私の体験も交えながら、日常の中で直感を信じて生きるヒントをお届けします。
直感って、そもそも何なんだろう?
「直感」という言葉を聞くと、何だかスピリチュアルで不思議なもの、特別な人にだけ備わった能力のように感じるかもしれません。
でも、私が思うに、直感はもっと身近で、誰にでもある感覚なんです。
例えば、初めて会った人に対して「この人、なんだか信頼できそう」と感じたり、道を歩いていて「今日はこっちの道がいい気がする」と思ったり。理由はうまく説明できないけれど、心の奥から湧き上がってくる「なんとなくの感覚」。それが直感です。
私が占星術を学び始めたきっかけも、実は直感だったんです。31歳のとき、婚約者との破局を経験して、自分の人生について深く悩んでいた時期がありました。そんなとき、ふらっと立ち寄った本屋で手に取った占星術の本。
パラパラとめくっていたら、「月星座」という言葉に目が釘付けになって。「これだ」って、理由もなく思ったんです。
その日の夜、無料サイトで自分のホロスコープを作ってみたら、月が蟹座にあることを知りました。月星座の説明を読んだとき、涙が出るほど「私のこと、そのまんまだ」と感じて。
あの瞬間の「これだ」という感覚が、今の私を星読み師として歩ませてくれています。
私が直感を受け取る瞬間
私、毎日お風呂に入るのが好きなんです。湯船にゆっくり浸かりながら、その日見たホロスコープのことを思い浮かべる。何も考えようとしないで、ただぼんやりと。
すると、不思議なことに、そこからメッセージが降りてくるんです。
「あぁ、あの人の金星と土星の角度は、愛情表現の"ためらい"なんだな」とか、「月と海王星が近いから、感情の境界線が曖昧になりやすいんだ」とか。
理屈じゃなくて、感覚で「わかる」瞬間。
これ、水に関係してるんじゃないかなって思うんです。私は太陽も水星も魚座で、月が蟹座。水のサインが強いからかもしれないけれど、水辺にいると直感が冴える気がして。
実際、行き詰まったときは川や湖、海に出かけます。噴水がある公園でぼーっとしているだけでも、心が澄んでくる感じがする。
朝、コーヒーを淹れながら窓の外の空を見るのも、私の直感タイムです。その日の光の色や雲の流れを眺めていると、「今日はこんな一日になりそう」って、なんとなく感じられるんです。
これ、占いとかではなくて、ただの直感。でも、結構当たる(笑)。

直感には「種類」がある
直感って一言で言っても、実はいろんなタイプがあるんですよね。
私が感じている直感を大きく分けると、こんな感じです。
体の感覚としての直感
胸がざわざわする、お腹のあたりがキュッとなる、肩がふっと軽くなる。体が先に反応することって、ありませんか?
私は誰かと話していて、相手が本音を言ってないなって思うとき、胸のあたりに違和感を感じます。逆に、心から共感できる話を聞いているときは、胸がじんわり温かくなる。
体は正直です。頭で「こうあるべき」と思っていても、体は嘘をつけない。
イメージとしての直感
さっきお話しした、ホロスコープから色や音が見えてくる感じ。これもビジュアルの直感ですね。
私の部屋にはクロード・モネの『睡蓮』のレプリカを飾っているんですが、この絵を眺めていると、よく閃きが降りてきます。光と水の揺らぎを見ているうちに、心の中にイメージが広がっていく感じ。
人によっては、夢で答えが見えたり、ふと浮かんだ映像に意味があったりすることもあると思います。
言葉としての直感
これは「ふっと言葉が降りてくる」感覚です。
クライアントさんのホロスコープを読んでいて、「この人には、この言葉を伝えたい」って、急に言葉が頭に浮かぶことがあるんです。それを素直に口にすると、相手の方が涙を流されることもあって。
その言葉は、私が考えたというより、どこかから「届いた」感じがします。
「知っている」という直感
説明はできないけれど、「これは正しい」「これは違う」って、なぜか確信がある。理由を聞かれても困るけれど、知っているんです。
私がクライアントさんの鑑定をするとき、最初の数秒で「この人には何が必要か」がわかることがあります。もちろん、そこからちゃんとホロスコープを読み解いていくんですが、最初の直感が外れたことはほとんどない。
不思議ですよね。でも、そういうものなんです。
直感を信じられない理由
ここまで読んで、「でも、私は直感なんてわからない」と思った方もいるかもしれません。
実は私も、昔は直感を信じられない人間でした。
20代の頃は、営業事務の仕事をしていて、とにかく「論理的に」「効率的に」考えることが求められる環境にいました。直感なんて曖昧なもの、ビジネスの場では通用しない。データと根拠が全て。
そう思い込んでいたんです。
でも、本当は心の奥で「なんか違う」と感じていることがたくさんありました。
この企画、上司は推してるけど、うまくいかない気がする。この取引先とは、信頼関係が築けない気がする。そんな「気がする」を、私は無視していました。
結果、何度も「やっぱりあの時の直感が正しかった」と後悔することに。
なぜ直感を信じられなかったのか。今振り返ると、こんな理由があったと思います。
周りに否定される不安
「なんとなく」なんて理由で決めたら、周りに「適当だ」と思われるんじゃないか。ちゃんとした理由がないと、説明できないんじゃないか。
そういう不安がありました。
失敗したくない気持ち
直感を信じて失敗したら、自分を責めてしまいそうで怖かった。論理的に考えて失敗したなら、まだ納得できる。でも、直感で選んで失敗したら、自分の感覚を信じられなくなりそうで。
「正しい答え」を求めすぎていた
直感って、白黒はっきりした答えをくれるわけじゃないんですよね。でも当時の私は、「これが100%正解」という答えを求めすぎていて、曖昧さを受け入れられなかった。
もしかしたら、あなたも同じような気持ちを抱えているかもしれませんね。

直感を受け取りやすくする5つの方法
じゃあ、どうすれば直感を受け取れるようになるのか。
私が実際に試してきた方法を、いくつか紹介します。
1. 静かな時間を持つ
現代って、常に情報が溢れていますよね。スマホを見れば、次々と新しいニュースやSNSの投稿。頭の中が常にザワザワしている状態。
直感は、静けさの中で聞こえてくるものです。
私が毎朝やっているのは、コーヒーを淹れて、何も考えずに窓の外を眺める時間。5分でも10分でもいい。ただぼんやりする。
お風呂もそうです。スマホを持ち込まず、ただ湯船に浸かる。最初は何も感じないかもしれないけれど、続けていると、心の奥から「何か」が浮かび上がってくる瞬間があります。
散歩もおすすめです。目的地を決めずに歩く。気の向くままに曲がったり、立ち止まったり。そうしていると、「あ、今日はこっちの道が呼んでる」みたいな感覚がわかってくる。
2. 体の声を聞く
さっきも言いましたが、体は正直です。
何かを選ぶとき、その選択肢を思い浮かべたときの体の感覚を意識してみてください。
例えば、「A社とB社、どちらに転職しよう」と悩んでいるとしますよね。
まずA社を思い浮かべる。そのとき、胸はどう感じますか?広がる感じ?それとも縮こまる感じ?呼吸は深くなる?浅くなる?
次にB社を思い浮かべて、同じように体の感覚を観察する。
頭では「A社の方が給料がいいから」と思っていても、体はB社に反応しているかもしれません。それが直感です。
私は鑑定の前に、深呼吸をして体の感覚を確認します。今日のクライアントさんに必要なメッセージは何か。それを受け取る準備として、体を整えるんです。
3. 小さな直感から試してみる
いきなり人生の大きな決断を直感で決めるのは、確かに怖いですよね。
だから、まずは小さなことから。
今日のランチ、何を食べようか迷ったとき。頭で「栄養バランスを考えて」と考える前に、「今、体が欲しているものは何だろう?」って聞いてみる。
本屋さんで、何となく手に取った本を買ってみる。その本が、今のあなたに必要なメッセージを持っているかもしれない。
私は音楽を選ぶときも直感を使います。クライアントさんのホロスコープを読む前に、その人から連想される音楽を直感で選ぶ。理由はわからないけれど、「この曲」ってピンとくる。それを流しながら鑑定すると、不思議とその人の本質が見えてくるんです。
4. 日記やノートに記録する
直感を受け取ったら、それを書き留めておくのもいい方法です。
私は内省ノートをつけています。
「今日、○○について、こんな直感があった」と書いておく。そして後日、それが当たっていたかどうか確認する。
最初は当たったり外れたりするかもしれません。でも、記録を続けていると、自分の直感のパターンが見えてきます。
「朝起きたときの胸の感覚は、結構当たるな」とか、「焦っているときの直感は、あまり信用できない」とか。
自分の直感の「癖」を知ることで、より信頼できる直感が見分けられるようになります。
5. 「間違えてもいい」と許す
これ、すごく大事です。
直感を信じて選んだことが、結果的にうまくいかなかったとしても、それはそれでいいんです。
大切なのは、「自分の感覚を信じて選んだ」という事実。
私も星読みで、クライアントさんに伝えた言葉が、その場では響かなかったことがあります。でも数ヶ月後に「あのとき言われた言葉の意味が、今ならわかります」って連絡をいただくこともある。
直感は、今すぐの正解を教えてくれるわけじゃない。でも、長い目で見たとき、あなたを正しい方向に導いてくれるものだと思うんです。
直感と思考のバランス
ここまで読んで、「じゃあ、もう考えるのはやめて、全部直感で決めればいいんだ!」と思った方、ちょっと待ってください(笑)。
直感は大切。でも、思考も同じくらい大切なんです。
私が星を読むとき、最初の直感でパッとイメージを受け取ります。でもそこから、ちゃんと天体の配置を分析して、古典占星術の知識も照らし合わせて、論理的に読み解いていく。
直感だけで突っ走ると、思い込みになることもあります。逆に、思考だけで固めると、心の声が聞こえなくなる。
両方を行ったり来たりする。それが、一番いいバランスだと思うんです。
例えば、転職を考えているとき。
まず直感で「この会社、いい感じがする」と思う。でも、そこで決めるんじゃなくて、ちゃんと会社の情報を調べる。給料、勤務地、仕事内容、社風。論理的に検討する。
そして最後に、もう一度自分の心に問いかける。「本当にここでいい?」って。
その時点での直感と、最初の直感が一致していれば、それは信頼できる選択だと思います。
直感は「方向性」を教えてくれて、思考は「道筋」を整えてくれる。両方があって初めて、納得のいく選択ができるんです。

あなたの直感を育てるワーク
最後に、今日から試せる簡単なワークを紹介しますね。
朝の直感チェック
朝起きたら、目を閉じたまま、今日一日のイメージを思い浮かべてみてください。どんな色が見えますか?どんな感じがしますか?
それを手帳やスマホにメモしておいて、夜寝る前に振り返る。「今日は本当に、朝感じた通りの一日だったな」と気づくことがあるはずです。
選択の前の深呼吸
何かを選ぶとき、一度深呼吸をして、体の感覚を確認する習慣をつけてみてください。
「これを選んだら、体はどう反応する?」
緊張する?リラックスする?ワクワクする?重たくなる?
その感覚が、あなたの直感です。
一人の時間を大切にする
週に一度でいいので、一人で静かに過ごす時間を作ってみてください。
カフェで一人でコーヒーを飲む。公園のベンチに座る。お風呂にゆっくり浸かる。
その時間に、「今の私に必要なことは何だろう?」って、自分に問いかけてみる。答えは、すぐには返ってこないかもしれません。でも、問い続けることで、心の奥から何かが浮かび上がってくる瞬間が必ず来ます。
最後に
直感って、特別な能力じゃないんです。
誰の中にもある、心の声。
ただ、日常の忙しさや雑音の中で、その声が聞こえにくくなっているだけ。
私が星を読むとき、いつも心がけているのは「その人の中にある答えを引き出すこと」なんです。答えは、外にあるんじゃない。その人の心の中に、もうあるんです。
それは、あなたも同じ。
あなたの中には、あなたにとっての正解を知っている「何か」がいます。それが、直感です。
焦らなくていい。完璧じゃなくていい。
ただ、静かに耳を澄ませてみる。自分の心に、体に、問いかけてみる。
そうすることで、少しずつ、あなたの直感は目覚めていきます。
私も、まだまだ道の途中です。直感を信じて失敗することもあるし、迷うこともあります。
でも、自分の感覚を信じて生きていくことを選んだ今の方が、昔より自分らしい人生を歩めている気がするんです。
あなたも、あなたの中の静かな声に、耳を傾けてみませんか?
その声が、きっとあなたを、あなたらしい場所へ導いてくれるはずです。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
もし何か感じることがあったら、その「感じたこと」こそが、あなたの直感です。大切にしてくださいね。