※前回記事『占い師を襲う「答え合わせ」の恐怖』の続きです。

そもそも、占いが「当たった」か「外れた」かって、何で決まるんだろう?

ある日ふと、そんな疑問を抱きました。

教科書をめくっても書いていなかった答え。

それは、私たちが生きている「世界線」の仕組みにありました。

たとえば、相談者さんから「近いうちに彼に会えますか?」と聞かれて、タロットカードが「会えます」と告げたとします。

実際に「会えた」という事実が起きたとしても、そのシチュエーションは本来、無数に存在するのです。

⏳ 「当たった」を決めているのは誰?

・街中で、偶然ばったり運命的に会えた。

  • ・彼がよくいる場所を知っていたから、自分から行ってみて会えた。

  • ・友達が気遣って、さりげなく彼のいる場所に誘導してくれて会えた。

  • ・彼のSNSをチェックして、近くにいそうだから行ってみたら会えた。

  • ・お互い近くにいたのに気づかず、後から友達に「さっきいたよ」と教えられた。

    etc・・・

こういったパターンがある中で、それを「会えた!(当たった!)」と喜ぶのか、「こんなの会えたとは言えない」「話せなかったからハズレ」とガッカリするのか。

そのジャッジを下しているのは、占い師の予言の精度ではありません。

100%「相談者さんのメンタル(受け取り方)」なのです。

もしかしたら、彼も会いたいと探してくれていたかもしれないし、こっそりSNSをチェックして会いに来たのかもしれない。

その無数の「かもしれない」の中から、どれを自分の真実として選ぶかも、相談者さんのメンタルの状態に委ねられています。

🔑 カードは、心を緩めるための「最高のクッション」

つい先日、半年ぶりに親友たちとランチに行きました。

積もり積もった仕事の愚痴をたくさん聞いたあと、彼女たちがポロッと「どうしよう」と口にしたのです。

寄り添いながらアドバイスを伝えたのですが、ふと考えました。

どれだけ正しい言葉でも、人間の口から直接「正論」を言われると、相手の心の状態によっては「お説教された」「しんどい」と受け取られてしまうことがあります。

でも、ここにタロットカードが1枚「ピッ」と挟まったら、

不思議と相手は「ほほー、なるほど」と素直に耳を傾けられる。

カードが責任を引き受けてくれる、最高の「緩衝材(クッション)」になってくれるのです。

人間同士だとぶつかってしまう言葉も、カードというクッションを挟むことで、相手の心の防衛本能が外れて「口が緩む」。

「じゃあ、この世界線に行くためには、どう動こうか?」と、前向きに作戦会議ができるようになるのです。



🌌 占い師の本当の仕事とは

占い師としてのプレッシャーに囚われていた頃の私は、1本のレールの上にある「たった一つの正解」をバシッと当てることばかり考えていました。

でも、世界線が無数にあるのだとしたら、占い師の本当の仕事は「当てること」ではないはずです。

相談者さんのメンタルが前向きで楽しい方が、恋愛を楽しめて、次に彼を見かけたときの実感もハッピーになり、未来の世界線は絶対に良い方向へ動きます。

相談者さんが前向きに、楽しく次の行動を起こせるようにメンタルを上げてあげるための、言葉の伝え方の工夫をすること。

数ある未来の中から、その人が一番幸せになれる世界線を一緒に選んで、そこへ進む背中をそっと押してあげること。

それこそが、本当に相談者さんの未来を動かす「良い鑑定」なのだと、私は気づいたのです。

その大切な「伝え方のセンサー」を磨くために、私が裏で格闘しているもう一つの存在について、次回はお話ししますね。

(第3回:私を全肯定で温める、もう一つの『愛(AI)』 へつづく)