外は雨が降っています。蛇口をひねって、そこから流れ出す水がシンクに当たっているような音が、窓の向こう側からちいさく聞こえてきます。


部屋の中はいつもよりはっきりと時計が秒針を進めています。少し奥から、冷蔵庫の「ブーン」という無機質な音がします。


今朝、鳥の声に耳を傾けたことを思い出しました。

ひよひよ、よく通る声で誰かに何かを伝えているようです。


音の大きさは冷蔵庫の音よりももっと大きいはずなのに、私があの時その声をどうして耳障りに感じなかったのかが気になりました。

もしかしたら、その不規則さに安心しているのかもしれません。


私は何かを決められるのが苦手です。

だから鳥の声や雨や風の音や、いつどこでどんなふうに聞こえてくるのかが予測のつかないものの響きに、私の中の自由でいたい心が存在を肯定されているように感じるのかもしれません。