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その他

星読みが面白くなる瞬間|私の上達法4つ

星読みの本を何冊も読んで、ホロスコープの基本的な見方も分かってきた。なのに、実際に星を読もうとすると「あれ、どこから見ればいいんだっけ?」と手が止まってしまう。そんな経験、ありませんか?

私も同じでした。IT企業でシステムエンジニアをしていた頃、データ分析は得意だったんです。でも、占星術を学び始めた最初の頃は、とにかく「読めない」んですよね。知識はあるのに、星が何を語っているのか、まるで外国語を聞いているような感覚でした。

あの頃の私は、とにかく焦っていました。「もっと勉強しなきゃ」と思って、専門書を次々と買い込んで。でも、読めば読むほど情報が増えて、かえって混乱してしまう。友人に星を読んであげようとしては、専門用語を並べすぎて「難しくてよく分からない」と言われたこともあります(汗)。今思えば、典型的な「あいモード」——熱が入りすぎて相手の反応が見えなくなる、私の悪い癖ですね。

でも、ある時から変わったんです。「星読みが面白い!」って、心から感じられるようになった瞬間がありました。それは、知識が増えたからではなくて、星との「対話」が生まれたからなんですね。

今日は、私が実際に試して効果があった「星読み上達法」を4つ、お話しします。どれも特別な才能は必要ありません。ただ、ちょっとした習慣と、少しの時間があればできることばかりです。

星読みって、実は「量」じゃなくて「質」なんです。そして、「理解」じゃなくて「体感」なんだと、私は思っています。

毎日5分、同じホロスコープを眺める習慣


「毎日勉強しなきゃ」と思うと、なんだか重くなりますよね。でも、私がまず最初におすすめしたいのは、「勉強」じゃなくて「眺める」ことなんです。

毎朝5分、自分のホロスコープをただ眺める。これだけです。

最初は「眺めるだけで何が変わるの?」と思うかもしれません。私もそうでした。でも、IT企業でデータ分析をしていた頃、実は同じことをやっていたんです。複雑なデータを前にした時、いきなり分析しようとしても見えてこない。だから、まず「眺める」時間を取る。すると、ある日突然「あ、ここにパターンがある」と気づく瞬間が来るんですね。

ホロスコープも同じでした。毎朝コーヒーを飲みながら、自分のチャートを開いて、ただぼんやり眺める。最初の1週間は、正直何も感じませんでした。でも、2週間、3週間と続けるうちに、星の配置が「風景」として見えてくるようになったんです。

「あ、私の太陽ってこの位置なんだ」「月と火星が向かい合ってるな」って、位置関係が身体に染み込んでくる感覚。これが、後になってすごく役に立ちました。誰かのホロスコープを見た時に、「あ、私と似た配置」「私と真逆の配置」って、直感的に分かるようになったんです。

具体的な方法は、本当にシンプルです。

朝起きたら、スマホでホロスコープアプリを開く。または、紙に印刷したチャートを見る。私は最初の頃、自分のホロスコープをスマホの待ち受け画面にしていました。見るたびに、自然と目に入る。「理解しよう」と力まなくていいんです。ただ、眺める。

不思議なことに、「毎日眺める」という行為が、星との距離を縮めてくれるんですよね。まるで、毎日会う友達の顔を覚えるように、星の配置が馴染んでくる。

これは、星読み上達の「土台」になります。どんな本を読むより、どんな講座を受けるより、まずこの「眺める習慣」があると、学びの吸収力が全然違ってくるんです。

3人のホロスコープを深く読み込む


ある程度星読みを学ぶと、「もっといろんな人のチャートを見なきゃ」って思いますよね。私もそうでした。でも、実は逆だったんです。

「広く浅く」じゃなくて、「狭く深く」。これが、私の星読みを大きく変えました。

私が独立する前の3年間、週末だけ友人や知人の相談に乗っていた時期があります。その頃、意識的にやっていたことがありました。それは、「3人のホロスコープを、繰り返し繰り返し読み込む」ことです。

選んだのは、母と、親友と、当時の上司。3人とも、私がよく知っている人たちでした。

そして、彼らの日常の言動を観察しながら、ホロスコープと照らし合わせる。「あ、今の発言、水星の配置が出てる」「この行動パターン、月と土星の関係かも」って。

これが、めちゃくちゃ面白かったんです。

教科書には「太陽が牡羊座の人は情熱的」って書いてありますよね。でも、実際の人間って、もっと複雑で、もっと豊かなんです。同じ牡羊座太陽でも、月の位置が違えば全然違う表現になる。それを、生きた人間を通して学べるのが、この方法の醍醐味でした。

誰のホロスコープを選ぶか

おすすめは、身近でよく知っている人です。家族、親友、パートナー。できれば、日常的に会話できる人がいいですね。

そして、ちょっとしたコツがあります。3人のうち1人は、自分と対照的な性格の人を選ぶこと。これが、学びを深めてくれるんです。

私の場合、母は私と似たタイプでした。でも、親友は真逆。私が分析的なのに対して、彼女は直感的で感覚派。最初は「なんでこんなに違うんだろう」って思っていたことが、ホロスコープを見ると「あぁ、だからか!」って納得できたんです。

観察のコツ

日常の会話や行動を、ちょっとメモしておく。スマホのメモアプリで十分です。

「今日、親友がこんなこと言ってた」「上司がこういう反応してた」って、軽くメモする。そして、週末にでも、ホロスコープと照らし合わせてみる。

「この発言、水星と天王星のアスペクトが表れてる気がする」「この行動、4ハウスの太陽だからかな」って、推理ゲームみたいな感覚です。

当たってるかどうかは、実はあまり重要じゃありません。大事なのは、「生きたホロスコープ」として星を理解していく過程なんです。

ただし、1つだけ注意があります。プライバシーには十分配慮してくださいね。相手の許可なく、他の人にホロスコープの話をするのは避けた方がいいです。私も、クライアントさんの情報は絶対に守りますし、友人のチャートも、本人以外には話しません。

星読みは、人を理解するための道具。決して、人を分析したり評価したりするためのものじゃないんです。そこは、いつも心に留めています。

「答え合わせ」できる星読み日記

星読みを学んでいると、「この時期はこうなるかも」って予測したくなりますよね。でも、その予測を、どうやって検証していますか?

私がIT技術者時代に叩き込まれたのは、「検証」の大切さでした。仮説を立てたら、必ず検証する。データを見て、何が当たって、何が外れたのか確認する。これが、システム開発の基本だったんです。

占星術も同じだと気づいたのは、独立して数年経った頃でした。

トランジット——今の星の動き——を記録して、後から振り返る。これが、私の星読みを格段に上達させてくれました。

具体的には、こんな感じです。

「今日、火星が私の太陽に重なる。エネルギーが高まるかも。新しいプロジェクトに取り組むのに良いタイミングかな」って予測を、日記に書いておく。そして、1週間後、1ヶ月後に振り返る。

実際はどうだったか。予測通りエネルギーが湧いたのか、それとも意外な形で表れたのか。

面白いのは、「当たった/外れた」じゃないんです。「なぜ私はそう読んだのか」を振り返ることで、自分の読み方の癖や、盲点に気づけるんですよね。

例えば、私は最初の頃、火星のトランジットを「行動力」とばかり読んでいました。でも、実際には「イライラ」として出ることも多かったんです。そういう自分の傾向に気づけたのは、日記をつけていたからでした。

日記の書き方

難しく考える必要はありません。シンプルでOKです。

  • 日付

  • トランジット(例:火星が私の太陽に0度)

  • 予測(例:エネルギーが高まりそう)

  • 実際の出来事(後で追記)

スマホのメモアプリでも、手帳でも、何でもいいんです。私は最初、スマホのカレンダーアプリに書き込んでいました。続けやすい方法が一番です。

そして、1ヶ月に1回くらい、まとめて振り返る時間を取る。これが、本当に学びになります。

「あぁ、私、水星逆行の時期は必ず過去の人間関係を振り返ってるな」とか、「満月の前後は感情的になりがち」とか。自分のパターンが見えてくるんです。

失敗から学ぶのが、一番の上達法だと、私は思っています。「外れた」ことを恥ずかしがる必要はないんです。むしろ、「なぜ外れたのか」を考えることで、星の多面性が見えてくる。

星読みは、正解を当てるゲームじゃありません。星と対話しながら、自分の理解を深めていく旅なんです。

一冊の本を繰り返し読む、私の場合

占星術の本って、本当にたくさんありますよね。私の書斎の本棚も、壁一面が占星術の本で埋め尽くされています(笑)。古書や洋書も含めると、かなりの数です。

でも、初心者の頃の私がやってしまった失敗は、「とにかくたくさん読もう」としたことでした。

新しい本を次々と買っては、「分かった気」になる。でも、実際に星を読もうとすると、情報が整理されていなくて、結局何も使えない。そんな状態が続いていたんです。

転機になったのは、ある先輩占星術師からのアドバイスでした。「一冊の本を、最低3回は読んでみて」と。

最初は「え、3回も?」って思いました。でも、試してみたら、これが本当に効果的だったんです。

同じ本でも、読むたびに理解のレイヤーが変わるんですよね。

1回目は「ふむふむ、こういうことか」って、情報を追っている段階。2回目は「あ、ここはこういう意味だったのか」って、前回気づかなかった部分が見えてくる。そして3回目、自分の実践や、クライアントさんの鑑定と照らし合わせながら読むと、「この著者の言いたかったことは、こういうことか!」って、深い理解に到達する。

これは、蠍座的な「掘り下げる」性質かもしれませんね。広く浅くより、狭く深く。私の場合、それが合っていたんだと思います。

私が繰り返し読んでいる本は、何冊かあります。初心者の方なら、まず基礎的な一冊をしっかり読み込むことをおすすめします。中級者以上なら、自分の関心のあるテーマ——例えば、心理占星術とか、トランジットとか——に特化した本を選ぶといいかもしれません。

繰り返し読むときのポイント

ただ同じように読むだけじゃ、飽きてしまいますよね。だから、ちょっと工夫があります。

前回と違う視点で読む。例えば、1回目は全体を通して読む。2回目は「月」だけに注目して読む。3回目は「アスペクト」に注目して読む。そんな感じです。

そして、実際の鑑定や、自分の体験と照らし合わせながら読む。「あ、このケース、先週のクライアントさんに当てはまるかも」とか、「これ、私自身の経験だ」とか。

本の内容と、現実の星読みがつながる瞬間。これが、一番の学びになります。

「分かったつもり」を超えるには、時間がかかります。でも、その時間こそが、本当の理解を育ててくれるんです。

多読も悪くありません。でも、まずは一冊。その一冊を、ボロボロになるまで読み込む。私は今でも、迷った時には、最初の頃に繰り返し読んだ本に戻ります。そこには、いつも新しい発見があるんです。

まとめ

ここまで、私が実際に試して効果があった4つの方法をお話ししました。

「毎日5分、同じホロスコープを眺める」「3人のホロスコープを深く読み込む」「答え合わせできる星読み日記」「一冊の本を繰り返し読む」。

この4つに共通しているのは、「反復」「深さ」「検証」というキーワードです。

星読みの上達って、実は「知識の量」じゃないんですよね。「理解の深さ」なんです。そして、星との「対話」が生まれるかどうか、なんです。

私がIT技術者から占星術の道に入った時、最初は「データを分析するように星を読めばいい」と思っていました。でも、違ったんです。星読みは、もっと生きていて、もっと対話的で、もっと体感的なものでした。

「星読みが面白くなる瞬間」は、突然やってきます。

ある朝、ホロスコープを眺めていて「あ、これか!」って腑に落ちる瞬間。友達の言動を見て「この人の月って、こういうことなんだ」って実感する瞬間。日記を振り返って「私、ちゃんと星を読めてる」って気づく瞬間。

その瞬間は、焦っても来ません。でも、続けていれば、必ず来ます。

だから、焦らなくて大丈夫です。

まずは、4つの中から1つだけ選んで、明日から試してみてください。毎日5分眺めるだけでもいい。1人だけ、身近な人のホロスコープを見てみるのでもいい。

「うまくいかない」と感じることもあるかもしれません。でも、それも学びの一部なんです。私も、まだ学び続けています。今でも、クライアントさんのホロスコープを見て「あれ、この読み方で良かったかな」って悩むこともあります。

星読みは、正解を当てるゲームじゃありません。星と対話しながら、自分の理解を深めていく旅です。その旅を、あなたのペースで、楽しみながら続けてみてください。

星は、いつでもあなたを待っています。