星の箱庭に古い書物がありました。

ひとひらの風が吹いて光のページが開かれると、

そこには まだ名前も知らない”あなた”の物語が。

けれど読み進めるうちに、それはまるで私の記憶のようでもあって――

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―2026年3月20日 23:46 春分図より―

積み重ねてきた時間の中で、私は”わたし”を育ててきて

いま最後の見直しと、手放しと、未練の風が

静かに未来と今を通り抜けていく。


それは新しい季節に向かうため、

本当に大切なものだけを残す風となり

未来のわたしが

産まれ出る私にとって

いらないものを吹き飛ばしていくのでしょう。


桜の花びらは散って地面に落ちていくのではなく

「ありがとう」という感謝と共に

春の真っ青な晴天の空に向かって

光の中に溶けていく。


木漏れ日の中

惜しみながら手を振るように決別することや

抱きしめながら今後にエールを送ることは

未来の自分への贈り物となる。


卒業式は華やかなセレモニー

なにかが終わって

なにかが始まることは

次のシーズンへ向かうための 春分からの号砲


いざ…!

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光のページにそっとしおりが挟まれて、気づけば書物は風の中へ。

その風はまた別の庭であなたを待っています。

星の香りがする方へ、どうぞゆっくりと。