蠍座上弦の月が訪れます。

今回の月が私たちに問いかけているのは、


「あなたは、自分の中にある力を、本当に使っていますか?」

ということなのかもしれません。


サビアンシンボルは、蠍座28度。


「自分の領土に近づく妖精たちの王」

自分の内側にある、本質的な力。


まだ十分に認識していなかった才能。


眠らせたままになっているエネルギー。


それらが少しずつ、自分の領域へ戻ってくる。


そんな象徴です。


今回の蠍座上弦の月は、「新しい何かを手に入れる」というより、

すでに自分の中にあるものを思い出す時間なのです。

 「私には足りない」と思っていない?


占星術を学んでいると、自分のネイタルチャートを見ながら落ち込むことがあります。


「私には、この星がない」


「あの人には○○があるのに」


「○○さんみたいな才能があったらよかったのに」


そんなふうに、誰かのチャートと自分のチャートを比べてしまう。


でも、ここで一度立ち止まってみてください。


本当に、あなたには足りないのでしょうか?

もしかすると、


「持っていない」のではなく、「まだ使っていない」だけ

なのかもしれません。


今回、月は1ハウスの蠍座。


1ハウスは「私は何者なのか」という、自分自身の領域です。


そこに蠍座の月があることで、表面的な自分ではなく、その奥に眠っている「本当の自分」に意識が向かいます。


一方、太陽は獅子座でMC付近。


さらにドラゴンテイルと重なり、月とはスクエアを形成しています。


ここには、


「人からどう見えるか」ではなく、「私は本当は何を表現したいのか」

という問いがあります。


自分の内側と、社会で見せている自分。


その間に違和感があるなら、それは悪いことではありません。


むしろ今までの自分の生き方を見直し、

本来のエネルギーの使い方へ戻っていくためのサインなのです。

 星は「もっと僕たちを使って!」と言っている


ネイタルチャートを見るとき、私たちはどうしても「弱点」を探してしまいます。


土星があるから苦手。


海王星があるから迷いやすい。


キロンがあるから傷つきやすい。


でも、星は「苦手」を作るためだけに存在しているわけではありません。


すべての星には、使えるエネルギーがあります。

今回のチャートを見ても、それはよく分かります。


9ハウスの獅子座には木星と水星。


これは、自分が学んできたことや感じてきたことを、自分の言葉で表現し、世界を広げていく力として読むことができます。


11ハウスの天秤座金星は、人とのつながりの中で自分の魅力や価値を循環させる力。


5ハウスの牡羊座には土星、海王星、パラス。


「自分らしく創造すること」に迷いや怖さを感じながらも、試行錯誤を重ねることで、それを自分だけの表現へ育てていく力があります。


そして木星と土星は調和的につながっています。


大きな夢を見る力と、それを現実の形にしていく力。


どちらか一方だけではなく、

夢と現実をつなぐ力があるのです。

星たちはまるで、


「もっと僕たちを使って!」

と、こちらに手を振っているようです。


 「しんどかった」で終わらせない


ここで、あなた自身のネイタルチャートを思い出してみてください。


過去に苦手だったこと。


何度も傷ついたこと。


自信をなくしたこと。


「どうして私は、こんなこともできないんだろう」と悩んだこと。


それらを無理に「良い経験だった」と思う必要はありません。


つらかったものは、つらかった。


悲しかったものは、悲しかった。


でも、その経験によって生まれた感覚や知恵、洞察力、強さまで捨てる必要はないのです。


だから、問いを変えてみる。


「なぜ私はこんなに苦手なんだろう?」


ではなく、


「この経験から生まれた力を、これからどう使おう?」

と。


「しんどかった」で終わらせない。


それを、これからの人生で使えるエネルギーへ変えていく。


それが蠍座の力です。


 ホロスコープの見方を変えると、人生の景色も変わる


ホロスコープそのものは変わりません。


でも、

ホロスコープの見方は変えられます。

部屋のカーテンを替えるだけで、同じ部屋なのに雰囲気が一変することがあります。


人生も、それとよく似ています。


「私にはこれがない」


という視点から、


「私にはこれがある。では、どう使おう?」


という視点へ。


チャートは同じでも、見えてくる世界はまったく変わります。


そして、サビアンシンボルの「自分の領土に近づく妖精たちの王」が象徴しているのも、そんな瞬間なのではないでしょうか。


あなたの内側には、まだ出会っていない力がある。


まだ十分に使っていない才能がある。


これから開いていく可能性がある。


それらが今、あなたのところへ戻ってきている。


魂は、生まれる前から、自分の願いを叶えるために必要なものを持ってきたのかもしれません。


だから、誰かになろうとしなくていい。


誰かのチャートを羨ましがらなくていい。


あなたには、あなたの星がある。


あなたにしか使えないエネルギーがある。


 あなたの星を、もう一度使い始めよう


今回の蠍座上弦の月は、


「足りないものを探すより、すでに持っているものを使いなさい」

と伝えているように感じます。


あなたのネイタルチャートを、もう一度開いてみてください。


苦手だと思っていた星。


嫌いだった配置。


「こんなの、いらなかった」と思っていたエネルギー。


そこに、もう一度光を当ててみる。


そして聞いてみてください。


「この星を、私はこれから何に使おう?」

すると、今まで欠点に見えていたものが、別の顔を見せ始めるかもしれません。


星は、あなたを縛るためにあるのではありません。


あなたの人生を生きるためにある。


あなたの魂が、この人生で叶えたいことを実現するために使える力なのです。


だから、もう「足りない私」を探さなくていい。


誰かの星を羨ましがるより、


自分の星を、もっと使ってあげよう。

蠍座上弦の月。


それは、あなたの内側に眠っていた「妖精たちの王」が、静かに帰ってくるとき。


あなたの領土は、もう準備できています。


あとは、あなた自身が、


「この力を使って生きていく」

と決めるだけです。