瞬きも追いつかないほどの
衝撃的な光が、わたしの世界を
覆いつくした。
その一瞬の輝きの中で見えた光景は、
別の世界が確かにあることを
示していた。
行きつ戻りつする歩みは、
それでも別の世界へと
向かっていく。
この扉を開けたらきっと、
わたしは宇宙へと溶けていく。
けれど確かにここにいる。
心音が宇宙の鼓動と同調しながら、
静かに響いている。
何かを願うのではなく、
ただ祈ろう。
この静けさの中に。
一人でありながら、すでに全てである
わたしが在ることに。
祈りとともに深く響くその動きは、
ゆっくりと渦を描いていく。
やがて大きなうねりとなって、
世界をかき混ぜていく。
もう二度と、同じではない。
再生した先で、
どんな真実を見るのだろう。
こうして、わたしたちは “個” を超え、宇宙の流れへと還っていく。
この詩は、noteに投稿しています【魂に還る星読み】の冒頭の詩をアウルブック用に再編したものです。