ホロスコープの読み方や順番が分からなくて、どこから見たらいいのか迷っていませんか?ASCやMC、太陽や月…たくさんの情報があって困惑する気持ち、よく分かります。でも大丈夫。読む順番さえ押さえれば、ホロスコープはあなた自身の心の地図として自然に読めるようになります。初心者の方でも迷わず読める順番と、星読み師としての実践的な視点をお伝えしますね。
【初心者向け】ホロスコープの読み方|まず知っておきたい基本
ホロスコープは、生まれた瞬間の星の配置を記した図です。一見複雑に見えますが、読む順番と基本的な要素さえ押さえれば、誰でも自分らしさを読み解けるようになります。星は人生の羅針盤のようなもの。あなたの可能性を照らす優しい光として、まずは基本から一緒に見ていきましょう。
ホロスコープって何?|あなただけの星の地図の読み方
ホロスコープ(ネイタルチャート)とは、あなたが生まれた瞬間の天体配置を記した図のこと。生まれた日時と場所をもとに、太陽や月、水星や金星など10天体がどの星座のどの位置にあったかを示したものです。
「運命を決めるもの」と思われがちですが、実際は違います。ホロスコープが教えてくれるのは、あなたが持って生まれた可能性や特性、得意なこと。私が鑑定をする中で大切にしているのは、星の配置はあくまで「あなたらしさのヒント」であり、それをどう活かすかは自分次第という視点です。
初めて自分のホロスコープを見たとき、円の中にたくさんの記号や線があって戸惑うかもしれません。でも焦らなくて大丈夫。一つずつ丁寧に見ていけば、必ず読めるようになります。ホロスコープは難しい暗号ではなく、あなた自身を映す鏡なのですから。
ホロスコープの読み方で大切な3つの要素|天体・サイン・ハウス
ホロスコープを読むときに押さえておきたいのが、天体・サイン(星座)・ハウスの3つです。
天体は「何を」表すのか。太陽は人生の目的、月は感情、水星はコミュニケーションといったように、それぞれの天体が担当する領域があります。
サイン(星座)は「どのように」表れるのか。たとえば太陽が牡羊座にあれば情熱的に、蟹座にあれば思いやり深く、といった具合に性質が変わります。
ハウスは「どこで」発揮されるのか。1ハウスなら自分自身、7ハウスなら人間関係、10ハウスなら仕事や社会的な場面、というように人生のどの領域で力を発揮するかを示します。
この3つの組み合わせで読むのが基本。たとえば「太陽・獅子座・5ハウス」なら、「人生の目的(太陽)を、自己表現豊かに(獅子座)、創造的な活動や趣味の場(5ハウス)で発揮する」と読み解けます。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れれば自然に組み合わせて読めるようになりますよ。
ホロスコープを読む順番|全体の流れを掴もう
ホロスコープを読むときは、順番を意識すると迷わずに読めます。
まずは全体を眺めてみましょう。天体が固まっている場所はあるか、バランスよく散らばっているか。形や雰囲気を感じるだけで、その人のエネルギーの特徴が見えてきます。
次に、重要な天体から読んでいきます。ASC(アセンダント)で第一印象を確認し、太陽・月・水星で核となる性質を把握。MC(ミッドヘブン)で人生の方向性を見る、という流れです。
最後に、細かい配置やアスペクト(天体同士の角度)を見て深めていきます。私がセッションで大切にしているのは「感性で感じてから、知識で深める」という順番。まずは直感的に受け取り、それから理論で裏付けていくと、ホロスコープがより生き生きと語りかけてくるはずです。
ホロスコープの読み方|順番の第一歩はASC(アセンダント)から

ホロスコープを読むとき、最初に見るべきはASC(アセンダント)です。ASCは「ホロスコープの入り口」であり、あなたが無意識に見せている外側の顔を表します。太陽星座とは違う、もう一つの「あなたらしさ」がここに現れます。読む順番の第一歩として、ASCから始める理由を見ていきましょう。
ASC(アセンダント)とは?|ホロスコープの読み方の出発点
ASC(アセンダント)とは、あなたが生まれた瞬間に東の地平線にあった星座のこと。ホロスコープの円の左端、9時の位置にあたる場所です。
ASCが表すのは「第一印象」や「外側に見せる顔」。初対面の人があなたに対して受け取る雰囲気や、無意識に身につけている立ち振る舞いがここに現れます。太陽星座が「本当の自分」なら、ASCは「人から見た自分」と考えると分かりやすいでしょう。
なぜホロスコープの読み方でASCを最初に見るのか。それは、ASCがハウスシステムの起点になるから。ASCがある場所が1ハウスの始まりで、そこから時計回りに2ハウス、3ハウス…と展開していきます。つまり、ASCを知ることが人生の地図全体を読む出発点になるわけです。
ASCの読み方|あなたが無意識に見せている姿
ASCのサイン(星座)を見ると、あなたが無意識に見せている外見や雰囲気が分かります。
たとえばASCが牡羊座なら、エネルギッシュで行動的な印象を与えます。ASCが天秤座なら、洗練された穏やかな雰囲気。ASCが蠍座なら、ミステリアスで深みのある印象を持たれやすいでしょう。
面白いのは、太陽星座とASCが違うとき。太陽は蟹座で内面は優しく繊細なのに、ASCが獅子座で外側は華やかに見える、といったケースもあります。以前、太陽が魚座でASCが牡羊座の方のセッションをしたとき、「周りからは積極的に見られるけど、本当は静かに過ごしたい」と話されていました。ASCを知ることで、「自分が見せている顔」と「本当の自分」のギャップに気づき、楽になることもあるんです。
ASCから始めるホロスコープの読み方|順番を意識する理由
ASCは「人生の入り口」であり、ホロスコープ全体の「スタート地点」です。ここから時計回りにハウスを読んでいくことで、人生の各領域を順番に見ていけます。
1ハウス(自分自身)から始まり、2ハウス(お金や才能)、3ハウス(コミュニケーション)、4ハウス(家庭や心の基盤)…と、人生の流れに沿って読み進められるわけです。
ASCを理解すると、他の天体配置も読みやすくなります。たとえば太陽が何ハウスにあるかを見るとき、ASCを基準にすれば「人生のどの領域で輝くか」がすぐに分かります。実践的な読み方のコツは、まずASCで全体の地図を確認してから、細かい配置を見ていくこと。順番を意識するだけで、ホロスコープがぐっと読みやすくなりますよ。
ホロスコープの読み方と順番|太陽・月・水星の3天体を押さえる

ASCで入り口を確認したら、次に見るべきは太陽・月・水星の3天体です。この3つがあなたの「核」を形成しています。太陽は人生の目的、月は心の本音、水星は日々の思考や言葉。これらを押さえることで、自分という存在の輪郭がはっきり見えてくるでしょう。
太陽の読み方|ホロスコープの順番で最も大切な「あなたの核」
太陽が示すのは、人生の目的や本質、あなたが輝く場所です。ホロスコープの中で最も重要な天体といっても過言ではありません。
太陽星座は多くの人が知っている「星座占い」の星座。牡羊座なら行動力、牡牛座なら安定感、双子座なら好奇心といったように、基本的な性質を表します。さらに太陽がどのハウスにあるかを見ると、人生のどの領域で力を発揮するかが分かります。
たとえば太陽が5ハウスにあれば、創造的な活動や自己表現の場で輝きます。太陽が10ハウスにあれば、仕事や社会的な場面で本領を発揮するでしょう。
私がセッションで大切にしているのは「太陽を生きる」ことの意味。太陽は、あなたが心から目指したい方向を示しています。太陽を読むことで、「自分は何のために生きているのか」「どんなときに充実感を感じるのか」といった人生のテーマが見えてくるはずです。
月の読み方|ホロスコープで見る心の本音と安心の場所
月が示すのは、感情や内面、安らぎを感じる場所です。太陽が「外に向かう自分」なら、月は「内に向かう自分」。
月星座を見ると、あなたがリラックスできる環境や、心が満たされる瞬間が分かります。月が蟹座なら家族との時間、月が射手座なら自由な冒険、月が山羊座なら目標達成の充実感に安心を感じるでしょう。
月のハウスを見ると、どの領域で感情が動きやすいかが分かります。月が7ハウスにあれば人間関係で心が揺れやすく、月が2ハウスにあればお金や所有物に安心感を求める傾向があります。
太陽と月のバランスを見ることも大切。太陽は社会的に輝く場所、月は心が安らぐ場所。両方のバランスが取れていると、充実した人生を送りやすくなります。月を知ることは、自分を癒す方法を知ること。心の本音に気づくことで、日々の疲れを軽くする手がかりが見つかるはずです。
水星の読み方|ホロスコープの順番で次に見るコミュニケーションの特徴
水星が示すのは、思考や言葉、学び方の特徴です。日常生活で最も使う天体といえるでしょう。
水星星座を見ると、あなたの考え方や話し方の癖が分かります。水星が双子座なら軽快で多角的、水星が乙女座なら論理的で細やか、水星が魚座なら感覚的でイメージ豊か。
水星のハウスを見ると、どの領域でコミュニケーションや学びが活発になるかが分かります。水星が3ハウスにあれば日常会話や情報交換が得意、水星が9ハウスにあれば哲学や異文化への興味が強いでしょう。
仕事での活かし方も見えてきます。水星が5ハウスなら創造的な表現、水星が10ハウスなら社会的な発信力。水星を知ることで、自分に合ったコミュニケーションスタイルや学習方法が分かり、日々がもっと楽になるはずです。
ホロスコープの読み方|順番の次はMC(天頂)と人生の方向性

ASCや太陽・月・水星を押さえたら、次に見るのがMC(ミッドヘブン)です。MCは「社会的な顔」や「人生の目標」を表す重要なポイント。ASCの対極にあり、縦軸を形成します。あなたが目指している場所や、社会で果たす役割がここに現れます。
MC(ミッドヘブン)とは?|ホロスコープの読み方で見る天頂の意味
MC(ミッドヘブン)とは、天頂のこと。ホロスコープの円の一番上、12時の位置にあたる場所で、10ハウスの始まりでもあります。
MCが表すのは「社会的な自分」「キャリア」「目指す場所」。ASCが私的な第一印象なら、MCは公的な顔。世間からどう見られたいか、社会でどんな役割を果たしたいかが現れます。
ASCとMCの違いを整理すると分かりやすいでしょう。ASCは「生まれ持った自然な姿」、MCは「意識して目指す姿」。ASCが素の自分なら、MCは社会の中で作り上げていく自分といえます。この2つの軸があなたの人生の骨格を作っているわけです。
MCの読み方|あなたが目指している場所と役割
MCのサイン(星座)を見ると、社会での立ち位置や目指す方向性が分かります。
MCが牡羊座なら開拓者やリーダー、MCが天秤座なら調整役や美的センスを活かす仕事、MCが山羊座なら組織の中で実績を積む道。天職や適職のヒントがここに隠れています。
以前セッションした方で、MCが射手座の方がいました。長年会社員として働いていたけれど、どこか満たされない感覚があったそう。ホロスコープを見ると、MCが射手座で「自由」や「冒険」を求めていることが分かりました。その後、思い切って海外で働く道を選び、「やっと自分の場所を見つけた」と報告してくれたんです。
MCから見る人生の方向性は、単なる職業選択だけではありません。社会の中でどう貢献したいか、どんな存在でありたいか。そんな深い問いへの答えがMCに現れています。
ホロスコープの読み方と順番|ASCとMCの軸を結ぶ
ホロスコープには2つの重要な軸があります。縦軸(IC-MC)と横軸(ASC-DC)です。
縦軸のICは4ハウスの始まりで「心の基盤」や「ルーツ」を表し、MCはその対極で「社会的な到達点」を表します。横軸のASCは「自分自身」、DCは7ハウスの始まりで「他者との関わり」を表します。
この2つの軸があなたの人生の骨格を作っています。私的な自分と公的な自分、内面と外面、自分と他者。これらのバランスを見ることで、人生全体の設計図が見えてきます。
軸を意識した読み方の実践的なコツは、4つのアングル(ASC・IC・DC・MC)をセットで眺めること。それぞれがどのサインにあるか、どの天体が近くにあるかを見ると、あなたの人生のテーマがくっきりと浮かび上がります。この4つのアングルの重要性を知るだけで、ホロスコープの読み方が一段深くなるはずです。
【応用編】ホロスコープの読み方|順番を押さえたら深めるポイント
基本的な読み方の順番を押さえたら、さらに深く読むためのポイントを見ていきましょう。アスペクト、ハウスの支配星、トランジットなど、経験者向けの応用的な視点です。焦らず、自分のペースで一つずつ深めていけば大丈夫。星との対話を楽しんでくださいね。
アスペクトの読み方|ホロスコープの順番で最後に見る天体同士の関係
アスペクトとは、天体同士がどんな角度で配置されているかを示すものです。天体同士の会話のようなもので、内面のドラマや葛藤が見えてきます。
メジャーアスペクトとして押さえておきたいのは5つ。0度(コンジャンクション)は一体化、60度(セクスタイル)は調和、90度(スクエア)は緊張と成長、120度(トライン)は自然な才能、180度(オポジション)は対立とバランス。
たとえば太陽と月が90度なら、外に向かう自分と内に向かう自分が葛藤しやすいけれど、その葛藤が成長の種になります。金星と火星が120度なら、愛情表現と行動力がスムーズに連携するでしょう。
初心者でも押さえておきたいのは、緊張のアスペクト(90度や180度)は悪いものではないということ。むしろ、その緊張があるからこそ成長できる部分もあるんです。
ハウスの支配星の読み方|ホロスコープをもっと深く読む順番
支配星とは、各ハウスのカスプ(始まり)にあるサインの支配星のこと。初心者から一歩進んだ読み方になります。
たとえば7ハウスのカスプが天秤座なら、天秤座の支配星は金星。その金星がどのハウスにあるかを見ると、人間関係のテーマがどこで展開するかが分かります。金星が10ハウスにあれば、仕事や社会的な場面でのパートナーシップが重要になるでしょう。
支配星を使った実践的な読み解き例を一つ。2ハウス(お金や才能)のカスプが射手座なら、支配星は木星。木星が9ハウスにあれば、海外や学びを通じて収入を得る可能性が高まります。
支配星がどのハウスにあるかで読み解くと、人生のテーマ同士がどうつながっているかが見えてきます。少し複雑に感じるかもしれませんが、慣れてくるとホロスコープ全体のストーリーが立体的に浮かび上がる感覚を味わえるはずです。
トランジットの読み方|ホロスコープで今の自分を知る順番
トランジットとは、現在の天体の動きのこと。生まれたときのネイタルチャートと、今この瞬間の天体配置を重ねて見ることで、「今、どんな時期なのか」を読み解けます。
たとえば現在の土星があなたのネイタルの太陽に90度を取っていれば、試練や制約を感じやすい時期。でもそれは、あなたが成長するための大切なタイミングでもあります。木星があなたのネイタルの金星に120度を取っていれば、愛情や豊かさが広がる時期かもしれません。
以前、トランジットの冥王星が太陽に近づいている方のセッションをしたとき、「人生が大きく変わる予感がする」と話されていました。その後、本当に転職や引っ越しなど大きな変化があり、「あの時期があったから今がある」と感謝の言葉をいただきました。
トランジットは未来を予測するものではなく、今を理解するための視点。星の動きを知ることで、今の状況に意味を見出し、自分を励ますことができるはずです。
まとめ
ホロスコープの読み方と順番、いかがでしたか?ASCから始めて、太陽・月・水星を押さえ、MCで方向性を確認する。この流れを意識するだけで、ホロスコープはぐっと読みやすくなります。大切なのは、知識だけでなく、あなた自身の感覚も信じること。星はあなたを縛るものではなく、可能性を照らしてくれる優しい光です。焦らず、一歩ずつ、自分のペースで星と対話してみてくださいね。もっと深く自分を知りたくなったら、またいつでも星の世界を一緒に旅しましょう。