分かってる。
変わりたい。
本当は、もうこのままでいたくない。

頭の中では、
新しい自分がはっきり見えているのに、
体が動かない。

一歩踏み出そうとすると、
胸の奥で何かが「待て」と止める。

「これでいいのかな」じゃない。
「これをやったら、
全部失うんじゃないか」
という、静かな恐怖。

それは、
冥王星の前で止まっているからだ。

冥王星は変容の門番。
死と再生、破壊と創造を司る。

変わるためには、
古いものを手放さなければならない。
でも、人は冥王星の顔を見た瞬間、
「手放す=全部失う」
と勘違いする。

「今の自分」
「今の関係」
「今の安心」
「今の居場所」

それらすべてが、
一瞬で崩れ落ちて、
何も残らない闇に
飲み込まれるような気がする。

だから、動けない。

変わりたいのに、
変化を「全喪失」と
読み替えてしまう。

冥王星は、
ただ「古い殻を脱ぐ」ことを
求めているだけなのに、
人はそれを
「自分そのものを殺すこと」
のように感じてしまう。

その勘違いが、
足を釘付けにする。

変わりたいのに動けない人の共通点は、
変化を「全部失うこと」だと
思い込んでいること。

冥王星は囁く。

「失うのは、
君がもう必要ないものだけだ。」

「残るのは、
君の本質だけだ。」

もし、そんな
「動けない」霧の中にいるなら、
今日はこんな風に、
残すものと捨てるものを
分けてみるのはどうだろう。

紙に、
2つの欄を作る。

「残したいもの」
「捨てたいもの」。

まずは
「残したいもの」を先に書く。

今の自分の中で、
「これだけは守りたい」
「これがあるから私は私」
というものを、3つだけ。

それが、
変化のアンカーになる。

次に、
「捨てたいもの」を書く。

「もう疲れた」
「重い」
「古くなった」。

全部じゃなくていい。
1つからでいい。

「これだけなら、
手放しても大丈夫かも」
と思えるものを選ぶ。

最後に、
「残すものは守る。
捨てるものは手放す」
と、自分に断言する。

声に出しても、
心の中ででも。

冥王星は、
その「選ぶ」瞬間に、
静かに力を貸す。

これが
「変わるための正しい方法」
ってわけじゃない。

ただ、
変化を「全喪失」じゃなく、
「選別して、残すこと」
に置き換えてみる練習。

変わりたいのに動けない日は、
もしかしたら、
自分の冥王星に、

「失うのは全部じゃない。
残るのは、君の本質だ」

って、
もう一度信じてほしいと
耳打ちされている
瞬間なのかもしれない。

残すものを決めたとき、
捨てるものは、
少し軽くなる。

そこから、
本当に変わる一歩が、
静かに、でも確実に、
踏み出せる。