私のあこがれは、「頭の回転が速い人」でした。
お笑い芸人さん、やり手のビジネスマン、頭の切れるクラスメイト…。
問われたことに対してすぐに答えられ、視点や切り口が快活な人を、ずっと尊敬してきました。
私の太陽や月がある「双子座」は、西洋占星術(星占い)ではよく「頭の回転が速い」「コミュニケーション能力が高い」と表現されることが多いです。
けれど、私は長らくそれを受け入れることができませんでした。
なぜなら、頭の回転が鈍い自分のことを、私自身がどうしても好きになれなかったから…
そんな私が自分のネイタルチャートを学ぶ時に、「逆行」という概念があることに驚きました。
そして私の持っている10天体のうち、なんと6つ(水星、金星、土星、天王星、海王星、冥王星)が逆行していたのです。
これまでの自分の、葛藤ばかりで生きづらい人生に、妙に納得した瞬間でした。
さらに、なぜ私はリアルタイムのコミュニケーションよりも、LINEやメールといったテキストのやり取りを好むのか…その長年の疑問も、星が解消してくれました。
「逆行」は、その人にとって『乗り越えるテーマ』とされると同時に、「一度内側を通してから外に出す」という、非常に強力な『内省』という名の個性でもあったのです。
私がセルフコーチングやジャーナリングに夢中になったのも、双子座にある水星や金星の逆行が効いていたのかもしれない……そう腑に落ちました。
今、私は白紙のページを見つめながら、時には目を閉じ、じっくりと自分に問いを投げかけます。
紙の上に書き出し、
その言葉を見つめ、
並べ替え、
つなぎ合わせ、
意味が立ち上がってくるのを待つ―
自分の本質が可視化されていくプロセスは、とても楽しい時間です。
気づけば1時間が経っている、なんて日もあります。
「じっくり考えるからこそ、出てくる言葉がある」
それを知っている今の私は、後から言葉を足すことが怖くなくなりました。
「すみません、先ほどの件ですが……」
「あの後もう一度考えたのですが、やはり私の意見としては……」
そんなふうに、後から補足をしたっていいんです。
そういう言葉ほど、本当に伝えたいことだとわかっているから。
「どうして私は、すぐに言葉を返せないんだろう」
「どうしてこんなに、考え込んでしまうんだろう」
もしそう悩んでいる方がいたら、私はその方に伝えたいです。
それは、あなたの「個性」であり、かけがえのない「強み」ですよと。
自分の内側を通して向き合えるということは、あなたの持っている逆行の「誠実さ」が、輝いている証なのですから。