春が近づくたびに、私はちょっとソワソワする。

牡羊座シーズンがやってくるから。「また会えるな」という感じ、とでも言えばいいのか。

毎年この時期になると、牡羊座さんを鑑定するたびに「やっぱりいいな」と思う気持ちが、じわじわ戻ってくる。

牡羊座の方ご本人は、自分の魅力をあんまりわかっていないことが多い。

「私って、せっかちなだけじゃないですか」「怒りっぽいって言われることもあるし」なんて言葉が、鑑定の最初に出てくることも少なくない。

でも、それは違うよ、と思う。今日はそのことを、少し丁寧に話したい。

牡羊座の太陽|そのまっすぐさは、鍛えたものじゃない

牡羊座さんのまっすぐさって、努力で手に入れたものじゃない。

打算とか、「こう言ったら相手がどう思うか」とか、そういう計算をすっ飛ばして、感じたことをそのまま言葉や行動にできる。それが牡羊座の太陽を持つ人に共通して見られる、すごく際立った特徴だと思っている。

他の星座の方からすると、「なんでそんなに怖くないんだろう」と不思議に映ることが多い。傷つくかもしれないのに、なぜ踏み出せるの?と。

でも本人に聞くと、たいてい「え、普通にやってるだけです」って言う。

その「普通」の感覚が、実は全然普通じゃない。多くの人が「どうしようかな」と迷って止まっている場所を、牡羊座さんはもうとっくに通り過ぎていたりする。

これって、才能だと私は思う。本人が気づいていないだけで。

牡羊座の太陽が持つ「はじめる力」の話

占星術をやっていると、つくづく感じることがある。

「はじめる力」って、本当に誰にでもあるわけじゃない、ということ。

何かを続ける力、深める力、まとめる力、それぞれが得意な星座配置はある。

でも、白紙から何かをスタートさせるエネルギー、「何もないところに一歩目を踏み出す」感覚が自然に備わっているのは、牡羊座の太陽を持つ人の大きな強みだと感じている。

以前、鑑定でこんな言葉をいただいたことがある。

「私、なんでも始めちゃうんですよね。続かないのが悩みで」と苦笑いしながら話してくれたクライアントさん。

でもその方のホロスコープを読んでいくと、「始めること」そのものが、その人の魂のテーマだと見えてきた。

始めなければ、何も生まれない。

牡羊座さんが「また新しいことに手を出した」と自分を責める瞬間、それはむしろ自分の一番の持ち味を発揮しているときかもしれない。

牡羊座の太陽は、傷つきやすさも持ってる

ここで少し、違う角度から話させてほしい。

牡羊座って、強そうに見える。実際、行動力があって、前に進む力も持っている。

でも鑑定を重ねるうちに気づいたのは、牡羊座さんは意外なほど、繊細だということ。

まっすぐだからこそ、裏切りや無視がすごく刺さる。

「なんで正直に言ってくれなかったの」という悲しさは、他の星座よりも鋭く深く入ってくる感じがする。

鎧を着ていない分、直接届いてしまうのだと思う。

「強そうなのに、なんでこんなに傷ついてるんだろう、自分」と思ったことがある牡羊座さん、けっこういるんじゃないかな。

それは弱さじゃない。

まっすぐに生きているから、当たり前にある感受性だと、私は思っている。

その繊細さも含めて、牡羊座の太陽の持ち味だと。

私が牡羊座のそばにいたくなる理由

最後に、少し個人的な話を。

牡羊座さんと話していると、なぜかこっちまで「やってみようかな」という気持ちになることがある。

理屈じゃなく、ただその空気に触れることで、何かが動き出す感じ。

停滞しているときに、牡羊座の友人に連絡して、30分話したら「なんか動けそうな気がしてきた」という経験、私にも覚えがある。

特別なことは何も言っていないのに。

それが牡羊座の太陽の、目に見えない魅力だと思う。

その人が放つエネルギーが、自然と周りに伝わっていく。

自分では気づいていないかもしれないけれど、あなたのそのまっすぐさで、誰かがもう一歩踏み出せているかもしれない。

牡羊座の魅力は、探し回らなくてもちゃんとある。

ふとたちどまったとき、自分の「まっすぐさ」をそのまま出してみてほしい。

それだけで十分、あなたらしさが溢れ、それはまわりにも循環していくと思うから。

また次回、星の話をしましょう。