― 2500年の沈黙をほどく音 ―
この物語
オディの古瓶 -1- | Owlbook(アウルブック)は、
子どもの何気ない呟きから生まれたインスピレーションを形にしてみたことから始まりました。
目的地を決めず、
ただ「感じたまま」にペンを走らせる。
そうして書き進めるうちに、
少年の旅路は私自身も驚くような、
不思議な「符号」を
次々と見せてくれることとなったのです。
■ 2500年の願いと「零点」の重なり
物語の鍵となる
「祈り石」が守り続けてきた、2500年という沈黙。
実は、この物語を紡いでいた時期、
みなさんがご存じのように
占星術の視点で見ても
大きな節目が訪れていました。
最終話を書き終えたのは、2月21日。
牡羊座の0度(零点)で、
海王星と土星が重なるタイミングでした。
この二つの天体が出会うのは
323年ぶりと言われますが
さらに「牡羊座0度」という
始まりの場所での重なりとなると、
実に2600年以上ぶりともいう、
稀有な天体イベントです。
第1話で何となく浮かんできた
「2500年」という数字と
イメージの中にあった
100年前頃のヨーロッパ」のような世界観。
それらの設定が、
この壮大な星の節目と重なり合ったことに、
鳥肌が立つような感覚を覚えました。
「祈り石」は、2600年の時を経て
再び出会う二つの天体のエネルギー――
その深い「願い」を象徴する存在として、
この物語に姿を現してくれたのかもしれません。

■ 12ハウスから1ハウスへ繋がるイメージ
少年の旅は、どこか曖昧な、
夢と現(うつつ)の境界線から始まります。
ここには、あえてはっきりとは描かなかった
「青年ミロの視界が、他次元へと反転したきっかけ」も繋がっています。
1900年代初頭は、強固な文明の象徴だった船が沈み、人々の価値観が大きく揺らいだ時代。
「救うことはできないけれど、ほどくことならできる」
そんなミロのセリフは、歴史の荒波の中で翻弄された、当時の魂たちの叫びから紡がれたのかもしれません。
海王星がつかさどる「祈り・幻想」と、
土星が司る「現実・形」。
この二つが重なる『零点』において、
ミロとして育まれた意識と経験は時空を超えました。
そして、
現代を生きる「ヒロ」の日常へと届けられた。
その「着地」にこそ、
この物語をいま紡いだ大きな意味があるのだと感じています。

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今回、エネルギーをストーリーとして
表現するにあたり、心情を説明する言葉をあえて減らして、『霧』『白い花』といった現象に象徴させました。
余白を映し出すことで、
受け取ってくださるあなたにとって、
今ちょうど大切にしたいテーマがふわりと浮かび上がりますように。
もしかしたら、これを読んでいるあなたにも、
不思議な符号が起きているかもしれません。
よかったら、この物語の余韻に最後までお付き合いくださいねꕤ