満天の星空だった。 


 甲板に立ち、 ボクは海の空気を吸い込んだ。


 星は、あの山よりも近い。

 白く、 静かに瞬いている。 


 「ミロ!」 

その瞬間、満天の星空が、にじんでゆく――

星はほどけ、 波の音が遠のく。



 「……ロ!」 

呼ぶ声。がしている

僕はハッと目を見開いた。


朝の光。 



「ヒロ!」


 

 「ヒロ!もう起きないと、入学式から遅刻するよー!」

 階下から、母さんの声。


 「……行ってきます!」 


自転車で角を曲がると、 

焼きたてのパンの匂い

学校すぐにある

 「ベーカリーイリヤ」には、

りんごジャムの瓶も並んでいる。



脇には、桜……ではなく、 

白い花の咲いた木。 



教室のドアを開けると

ざわめきと椅子の音。 

笑い声。 



 

 「菜奈、なにそれ?」

 「人参の葉っぱのふりかけ。」

 「変わってるね。」 

  「これがおいしいんだってば!」




放課後。 

おれの名前は広海、ヒロって呼ばれている。



いま合わせているのは

おれの最初のオリジナル曲、

タイトルは…


 『零点Rei-ten 

 -なにもないはじまりの場所-』


新章は、はじまったばかりだ。

˖✻*˸ꕤ*˸*⋆。˖✻*˸ꕤ*˸*⋆。

2月21日は、

おひつじ座0度台で海王星×土星

コンジャンクション


ストーリーに乗せて

降りてきたインスピレーションを

お届けしてみました。

どこかしら、

自由なセンスと体感につながったら嬉しいです。

素敵な週末を♪


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