ストーリーで

サインやハウス、天体イメージお届け中

自由なセンスと体感につながったら嬉しいです。


今回は、


9ハウス 太陽 木星もかな、

声が聴こえてきています。


あなたには何が

浮かび上がってくるでしょうか?


オディの古瓶 -1- | Owlbook(アウルブック)

安らぎの生まれるところ -2- | Owlbook(アウルブック)

寂しさとつながり -3- | Owlbook(アウルブック)

暮らしのリズム -4- | Owlbook(アウルブック)

祈り石の秘密 -5- | Owlbook(アウルブック)

指先が奏でる音-6- | Owlbook(アウルブック)

名乗らない男 -7- | Owlbook(アウルブック)

未来からの招待状 -8- | Owlbook(アウルブック)

沈黙と海から吹く風 -9- | Owlbook(アウルブック)

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ガシェルに意向を伝えると、

船の日取りも決まり

準備は静かに、トントンと進んだ。


*◦……​☆……◦*


出発の朝。

パンの焼けるいつもの匂いに、

ネネは、いつもより少し丁寧に皿を並べた。


「……おいしい。」


「あたしのパンが食べたくなったら、またおいで。」

イリヤが言う。

「はい、ありがとうございます。」


「これ、持ってって。りんごジャム。」

ネネが、小さな瓶を差し出す。


ボクは重みを、確かめると

鞄の奥へ、そっとしまった。


*◦……​☆……◦*


港への道には、

マルさんも、ハロも一緒だった。

白い花が、道で風に揺れている。


「静かになるねぇ。まぁ、しっかりやんな。」

「はい。」

港は、朝の光でまぶしい。


*◦……​☆……◦*

「やぁ、そろそろ時間だ。」

ガシェルに促され船に乗り込むと

岸から少しずつ離れてゆく


「……海、きれいだね。」

ネネの声が、風に混じった。


パンの匂いも、まだ残っている気がする。

ネネ。

イリヤ。

マルさん。

ハロ。

顔なじみになった町の人たち。

ミロは、みんなのほうを見た。


感謝と、

愛おしさと、

少しの寂しさを胸に

深く、息を吸う。

そして、

ゆっくりと進行方向へ目を移した。


海は広い。

風が、まっすぐに吹いている。